- 「バッファー」ってどんなもの?
- 「バッファー」ってあったほうがいいの?
この記事では、上記の悩みや疑問を解決する内容になっています。
なぜなら、「エフェクターのバッファー・ペダル」の特徴や機能について調べて分かった事をまとめ、動画などを交えて解説しているからです。
この記事を書いているのは、ギター大好きな当ブログ管理人リュウです。他のサイトで調べる手間を省けるよう心掛けて書きました!
この記事を読んでもらえれば、エフェクターのバッファー・ペダルについて理解が深まり、自分にとって必要なのか? という判断が出来るようになりますよ。
バッファーとは
エレキギターやベースに使うバッファー・ペダル、所謂「バッファー(Buffer)」の役割は、エフェクターの多用や長いシールドケーブルを引き回した時の音やせを改善しノイズも抑えることが出来ます。
詳しく言うと、「ハイインピーダンスをローインピーダンスに変換して、ノイズや音やせを改善するもの」をバッファー・ペダルと呼んでいます。
インピーダンスっていうのは「電流の流れ難さ」という感じで思って貰えれば良いです。ハイインピーダンスは電流が流れにくい、ローインピーダンスは電流が流れやすいってことですね。
通常のパッシブ・ピックアップを搭載したエレキギターが出力する電気信号は「ハイインピーダンス」と呼ばれていて、外部の影響を受けやすくノイズや音やせのトラブルを起こしやすい弱い電気信号です。逆に外部の影響を受けにくい強い電気信号を「ローインピーダンス」と呼んでいます。
エフェクターの多用やシールドケーブルを引き回した時の音の劣化について顕著に表れるのが、トーンを絞ったときのようなこもった音になってしまう「ハイ落ち」状態になりやすく、高音域にその症状が出やすいです。
さらに、エフェクターにはBOSSエフェクターのようなバッファー機能有りの「バッファードバイパス・エフェクター」とバッファー機能無しの「トゥルーバイパス・エフェクター」があり、後者のエフェクターを直列で複数繋いだ時に起きやすい症状となっています。
「トゥルーバイパス・エフェクター」は「ローインピーダンス」に変換されることなく、「ハイインピーダンス」のまま信号が送られるので音質劣化やノイズが入りやすいです。それを強く安定した信号「ローインピーダンス」に返還して送る事で音質劣化などを防ぐのが、バッファー・ペダルの役割です。
バッファーが必要がどうかについて、結論あったほうが良いですね。使用するエフェクターや環境によって使い分けるというのが一つ、使うバッファーによってサウンドに違いがあるのでお気に入りを見つけておくと良いですね。
ワンコントロール One Control Minimal Series Mosquito Blender Trail with BJF Buffer ギターエフェクター バッファー
使い方について
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バッファードバイパスとトゥルーバイパスエフェクターについて
バッファー機能有りの「バッファードバイパス・エフェクター」とバッファー機能無しの「トゥルーバイパス・エフェクター」の特徴、メリット・デメリットについて解説していきます。
バッファードバイパス・エフェクター
「バッファードバイパス・エフェクター(Buffered Bypass Effector)」は、エフェクターをOFFにしている時もバッファーを通したサウンドになっています。
元からバッファー機能を搭載しているので、この種類のエフェクターを繋いでおくだけでノイズや音痩せに強くなるというメリットがあります。
サウンドハウス バッファードバイパスエフェクター 一覧を見る
しかし、バッファーにも良し悪しがあって、あまり良くないバッファーだと、そもそもハイ落ち(高音域が減退してこもった音になる)してしまっている場合があります。少し前の機種によく見られますね。
「バッファードバイパス・エフェクター」は良くも悪くもサウンドに影響を与える種類のエフェクターだということですね。それから、電源供給がされてないと全く音が出ないというのも特徴の一つです。
使うとハイ落ちするエフェクターで有名なのが「BOSS TU-2」です。結構古い機種でこの時期のBOSSエフェクターには「BOSSのクソバッファー」と呼ばれていた頃のバッファー」が入っていて、繋ぐだけで音が劣化していまいます。
トゥルーバイパス・エフェクター
「トゥルーバイパス・エフェクター(True Bypass Effector)」は、エフェクターをOFFにしたときに電源供給なしでも出音可能で尚且つエフェクト回路を信号が通らないため、出音への影響を最小限に抑えることができます。
分かりやすく言えば、エフェクターを接続した状態でもアンプ直の時に近いサウンドが出せるというメリットがあります。
しかし、電気信号はハイインピーダンスのままなのでノイズの影響や音痩せといったしやすく、機種によってはON/OFF切替時の「ボンッ!」というスイッチングノイズが目立つといったデメリットがあります。
バッファー・ペダルって必要?
結論としては、音を安定させトラブルを防ぐというのは演奏においてとても大事なので、バッファー・ペダルはあったほうが良いです。
しかし、良くも悪くも音質に影響を与えるものなので、使用するバッファーによっては自分の好みのサウンドから離れてしまう場合があります。
このことを踏まえて、自分のイメージするサウンドに近いバッファー・ペダルを購入して使用するのが好ましいですね。
バッファーペダルのオススメモデル
ここでは、定番のバッファー・ペダルや評価の高いものを紹介していきます。
PROVIDENCE/ VZW-1 VITALIZER WV
古くから販売されているプロヴィデンスのバッファー・ペダルの定番「バイタライザー」。
ローインピーダンスに変換しますが、ハイファイになりすぎないように限りなく原音に忠実な音が出力されるように設計されていて、アンプ直のような自然な音色が得られることで人気の高い定番ペダルです。
One Control/ Minimal Series BJF Buffer
優秀なエフェクターを多数発売してきているOne Controlのバッファー・ペダル。
原音に忠実な音が出力されるように設計されているようですが、高音域が若干持ち上がるような特徴があるようです。「位相反転スイッチ」というのが搭載されていて、バンドアンサンブルでよりよく聞こえる方(音抜け)に設定することが出来るのも特徴の一つです。
tc electronic / BonaFide Buffer
tc electronic BonaFide Buffer ギターエフェクター
tc electronicのバッファー・ペダル「BonaFide Buffer」は、tc electronicのベストセラーチューナー「Polytune 3」にも搭載されているバッファーです。
アナログ回路にこだわっていて、長いケーブリングやエフェクターを多用した場合にでもアンプ直の時とほとんど違いがわからない位に超ナチュラルにサウンドを復元し、ノイズも軽減してくれます。
本機には「バイパスリレー機能」と言うのが内蔵されていて不意に電源供給が止まってしまった場合に、自動的にトゥルーバイパスに切り替わる機能が搭載されています。
バッファードバイパス・エフェクターって電源供給が無くなると音が出なくなってしまうんだけど、本機はその心配が要らないように設計されてます。ライブ中の心配の種が一つ減るのと、本機を使わないときは電源ケーブルを抜くだけでOK! 優秀!
Empress Effect / buffer+
高品質なエフェクターを多数発売しているカナダのブランド「Empress Effect 」の「 buffer+」というバッファー・ペダルです。
高品位なバッファーと最大+30dBのクリーンブースター機能とジャンクションボックスとしても使用可能です。
他にもチューナーアウト搭載、ノイズフィルター、インプットゲインセレクター、フットスイッチはバッファ/ブースターのON/OFF、長押しすればミュートスイッチとしても使える、高品位・高機能な1台です。
まとめ
今回の記事のまとめです。
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音を良くするとかエフェクトが掛かる訳じゃないので「そんなもの要るの?」と思ってしまいそうですが、音質劣化を防ぐとかノイズ対策ってエレキギターにとってはかなり大事な事なので、妥協せずにしっかり向き合わなければいけないですね!
ワンコントロール One Control Minimal Series Mosquito Blender Trail with BJF Buffer ギターエフェクター バッファー
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