- YAMAHA Pacifica 611 VFMってどんなギター?
- 特徴や機能・評価について知りたい!
- なぜ人気なのかも知りたい!
この記事では、上記の悩みや疑問を解決する内容になっています。
なぜなら、「ヤマハ パシフィカ611 VFM」の特徴や機能、評価について調べて分かった事をまとめ、動画などを交えて解説しているからです。
この記事を書いているのは、ギター大好きな当ブログ管理人リュウです。他のサイトで調べる手間を省けるよう心掛けて書きました!
この記事を読んでもらえれば、「ヤマハ パシフィカ611 VFM」がどんなものなのか大概の事は分かるようになりますよ。
YAMAHA Pacifica 611VFMとは?
「YAMAHA Pacifica 611 VFM」とは、世界的な総合楽器メーカー「ヤマハ」が製造・販売しているパシフィカシリーズの上位モデルです。
このモデルはハイエンドモデルに採用されるような高グレードなパーツが採用されていて、フロントピックアップにSeymour DuncanのSP90-1、リアピックアップに同社のCustom 5が搭載されていて、これだけでも既に音が良いです。
さらに、ペグはGroverのロッキングチューナー、ブリッジはWilkinsonのVS-50トレモロブリッジが搭載されていて、ボディ材にアルダー、指板材には昨今輸入の規制が厳しい「ローズウッド」が採用されていて、代替品に頼らずに7万円代という価格帯は一つの魅力かなと思います。
この機種は近ごろ爆発的な人気を誇っていて、その理由はすでにご存知だと思いますが、人気アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の主人公・後藤ひとりちゃんが使用していることに起因しています。
ネックの仕上げは値段なりのようで、生産国はインドネシア製となっていますがヤマハの自社工場にて生産を行っているので品質に問題はありません。
コイルタップ機能がついているので幅広い音作りが可能となっているのも魅力の一つで、様々なジャンルに対応できますし、小振りなボディとネック幅41mmと細めになっていて日本人の体格にフィットしやすく女性にも扱いやすいモダンな設計となっています。
評価についても、某人気ギターYouTuberやプロギタリストらから「コイルタップ時の音量バランスが良い」「どんなスタイルのプレイヤーにも合う」「コスパが高い」と言った高評価を得ています。その一方で「フレットの処理が甘い」といったものが見られました。
この機種を推しているベテランのプロギタリスト(鈴木健治氏)がいるくらいなので、初めての1本としても2本目に選ぶギターとしても、十分に使えるコスパの高いモデルだと言えます!!
ヤマハ YAMAHA PACIFICA611VFM TBL エレキギター
人気の理由について
2015年6月から販売されている今回の「YAMAHA Pacifica 611 VFM」がこんなに人気なのは、ご存知の通りアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の主人公・後藤ひとりちゃんが2本目のギターとして楽器屋さんにて一目惚れし、購入して使用しているからです。
その影響で品薄状態になるくらいにかなり売れまくっています!
ひとりちゃんが使っているのはピックガードやピックアップカバー、エスカッションの色が現行ラインナップには無いカラーリングになっていて、これは「特注仕様」と説明されているようです。今回紹介している「YAMAHA Pacifica 611 VFM」とは色が違うだけで同じ仕様になっています。
ここで注意してほしいのは、同じ型番の「PACIFICA 611 HFM」というのがありますが、それはブリッジがハードテイル仕様になっていて、ひとりちゃんが使っているやつは「VFM」です!
でも、これだけアニメの人気が高いと後藤ひとりちゃん仕様に近づけたいですよね? 安心してください! ピックアップカバー以外にもショップオリジナルのリプレイスメント・パーツが出てますよ!
島村楽器 ShimamuraMusic WEBSHOP限定 YAMAHA Pacifica611用ピックガード ブラック 純正品と同じ3Ply仕様 YF9B パシフィカ611
特徴や機能について
「YAMAHA Pacifica 611 VFM」の特徴や機能について詳しく紹介していきます。
基本スペック
モデル名 | Pacifica 611 VFM |
ボディ材 | フレイムメイプル+アルダー |
ネック材 | メイプル |
ネックジョイント構造 | ボルトオン |
ネックフィニッシュ | グロスポリウレタン |
指板材 | ローズウッド |
指板R | 350R |
ナット素材/幅 | GraphTech TUSQ/41mm |
フレット数/サイズ | 22/ミディアムフレット |
ブリッジ | Wilkinson VS50-6 |
弦間ピッチ | 10.8mm |
ネックスケール | 648mm |
ピックアップ | フロント:セイモアダンカンSP90-1n リア:セイモアダンカン Custom5 |
ピックアップスイッチ | 3Pセレクタースイッチ |
コントロール | マスターボリューム、マスタートーン(+コイルタップスイッチ) |
ペグ | Grover ロッキングチューナー |
アルダーボディ & ローズウッド指板
「Pacifica 611 VFM」のような所謂ストラトタイプに使用されるボディ材と言えば「アルダーかアッシュ材」指板材には「ローズウッドかメイプル指板」と言うのが王道となっていて、木材不足や規制、コストダウンのために代替品が使用されるのが多いのが現状です。
「Pacifica 611 VFM」は、この2点をクリアした本格仕様という事で「らしい雰囲気」が味わえるのは嬉しいポイントです。
セイモアダンカン製ピックアップ搭載
「Pacifica 611 VFM」には、リプレイスメント・ピックアップとしてプロ・アマを問わず世界的なシェア率を誇るアメリカの老舗ピックアップ・ブランド「Seymour Duncan(セイモアダンカン)」のピックアップが搭載されています。
フロントにはセイモアダンカンSP90-1n、リアにはセイモアダンカン Custom5が搭載されています。
両方とも¥15,000∼18,000くらいするものが搭載されてます。これだけでも価値があるよ!
このピックアップには「アルニコV」という素材が使用されていて、出力が高くパワフルでロックに向いたサウンドが得られます。リアの「Custom5」はコイルタップ時のシングルサウンドにも定評のあるピックアップです。
Graph Tech製TUSQナット&ストリングガイド
TUSQはグラフテック社が開発した人工象牙で、天然象牙と同様に豊かな倍音が得られ、素材にテフロンが含まれていて弦の滑りも良く、チョーキングやアーミング時にもチューニングが安定しやすいという特徴があります。
Wilkinson製ブリッジ & Grover製ロッキングチューナー
ブリッジには割と知名度があり、パーツとして精度が高く滑らかなアーミング、安定したチューニングが期待できるトレモロ・ユニット「Wilkinson VS-50」が搭載されています。
ペグには、こちらもブランドとして割と知名度があり精度の高い「Grover(グローバー)」製のロッキングチューナーが搭載されていて、弦交換が容易でチューニングの安定が期待できます。
日本人の体格に合わせたモダンな設計
「Pacifica 611 VFM」は、ボディサイズがフルサイズのものと比べやや小ぶりで抱えやすく、ナット幅についても41mmと一般的なものよりも狭くなっています。
アメリカで生まれたフェンダー・ストラトキャスターなどのギターは、そもそも欧米人の体格に合わせて作られているので小柄な人には少し大きいと感じられる場合がありますが、「Pacifica 611 VFM」は小振りにすることで扱いやすく設計されています。
ナット幅についても、王道ギターとされるギブソン・レスポールで43mm、フェンダー・ストラトキャスターも42から42.8mmが一般的とされる中で、「Pacifica 611 VFM」は41mmと幅が狭くなっており、手の小さい方や女性にも扱いやすいようになっています。
コイルタップ機能搭載
「Pacifica 611 VFM」には、リア・ピックアップにハムバッカーサウンドとシングルコイルサウンドをトーンノブのPUSH/PULLによって切り替えられるコイルタップ機能が搭載されています。
これによって幅広いサウンドメイキングが可能で、様々なジャンルへの対応が可能となります。
評価について
ヤマハ YAMAHA PACIFICA611VFM TBL エレキギター
上記動画のように、ヤマハのパシフィカを推しているプロギタリストもいるくらいで、これだけ良いパーツが搭載されていて扱いやすく価格も7万円代となれば、とてもコスパの良いギターなのは確かで、セイモアダンカン製のピックアップも搭載されているので音も良いでしょう。
しかし、プロギタリストや人気ギターYouTuberからいくら高評価を得ていようと、ハイエンドモデルと同等なのか? といえば、それは言い過ぎになるでしょう。
理由としては、「生産国」「ネック・フレットエッジ処理の有無」この2つが主に挙げられます。
ギターの「生産国」には付加価値がありまして、エレキギターの発祥地であるアメリカ「MADE IN USA」や国産「MADE IN JAPAN」には高い付加価値がついているんですが、パシフィカシリーズの生産国は「インドネシア」となっていて、これだと付加価値は低くなります。
インドネシア製だからといって品質などに問題はがあるわけじゃないですよ! 今やインドネシアはギター生産国としてアジア圏にて一歩進んだ国と言っても良い存在ですからね。
「ネック・フレットエッジ処理の有無」というのは、フレット・指板の端の部分を丸く整えることで演奏時のストレスを軽減する処理のことですが、「Pacifica 611 VFM」にはこの処理が施されていません。
指板・フレットエッジが丸く整えられていないと、端の部分が鋭角になって食い込んで痛くなったりするんですよね(´;ω;`)
あとは、上位機種になると一般的にボディ材は2本の木材を張り合わせて幅を持たせた2ピースであることが多いですが、「Pacifica 611 VFM」のボディ材はアルダー3∼4ピースになっていることです。(2ピースと3∼4ピースのギターを聞き分けられるか? と言われると微妙ですが…)
結局「Pacifica 611 VFM」はとてもコスパは良いですが、値段相応なモデルだという事ですね!
まとめ
この記事のまとめです。
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初めての1本としても2本目に選ぶギターとしても、十分に使えるコスパの高いモデルですね! なによりアニメのファンなら持っておきたいですよね!
ヤマハ YAMAHA PACIFICA611VFM TBL エレキギター
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