- Fender Player Plusシリーズってどんなギターなの?
- 特徴や機能、音、評価、ラインナップについて知りたい。
この記事では、上記の悩みや疑問を解決する内容になっています。
なぜなら、「Fender Player Plusシリーズ」の特徴や機能、評価について調べて分かった事をまとめ、動画などを交えて解説しているからです。
この記事を書いているのは、ギター大好きな当ブログ管理人のリュウです。他のサイトで調べる手間を省けるよう心掛けて書きました!
この記事を読んでもらえれば、「Fender Player Plusシリーズ」がどんなものなのか大概の事は分かるようになりますよ。
Fender Player Plusシリーズとは?
フェンダー・プレイヤー・プラス(Fender Player Plus)シリーズとは、エントリーモデル「フェンダー・プレイヤー・シリーズ」のアップグレード版として、さらに扱いやすく弾き易くなったフェンダー・メキシコ製のシリーズです。
アップグレードの内容としては、指板のエッジ処理、約42.8mmのナット幅と12”R指板、安定性の高いロッキングチューナー、専用ピックアップ、サウンドバリエーションを拡げるPush/Pullスイッチ、SNS映えも意識されたカラーバリエーションが挙げられます。
指板のエッジ処理が施され、12”R指板やロッキングチューナーが採用されていて、全体的に造りが良くなってモダン仕様へとかなり振った印象ですね!
評価についても、AssHさんや佐々木秀尚さんといった現在活躍されているギタリストらによる試奏において「弾きやすい」「音がクリアでエフェクト乗りも良い」「どんなジャンルにでも適応できる」といずれも高評価を得ています。
昨今、指板材として低価格帯のギターに使われることが多いパーフェローが使われていて、「ローズウッドじゃない」というところで意見が別れそうですね。決して悪い木材ではないんですけど。
ラインナップは、「Stratocaster」「Stratocaster HSS」「Telecaster」「Nashville Telecaster」と新モデルの「METEORA HH」、合計5種類となっていて其々メイプル/パーフェロー指板と、それに対応したカラーバリエーションを選べるようになっています。
同価格帯のシリーズの「Made in Japan Hybrid II」シリーズとは違い、よりモダンに振り切った仕様の「Player Plus」シリーズは、他にはない独自の路線を持ったモデルとして今後も人気が衰えそうにない注目のシリーズと言えそうです。
特徴・機能について
Fender Player Plusシリーズの特徴や機能について詳しく紹介していきます。
基本・共通スペック
モデル名 | Stratocaster SSS | Stratocaster HSS | Telecaster | Nashville Telecaster | METEORA HH |
ボディ材 | アルダー | ||||
ボディフィニッシュ | グロスポリエステル | ||||
ネック材 | メイプル | ||||
ネックシェイプ | モダン”C”シェイプ | ||||
ネックフィニッシュ | サテンフィニッシュ | サテンフィニッシュ、ヘッドはグロスフィニッシュ | |||
ネックジョイント | ボルトオン、4点止め | ||||
ネックスケール | 25.5″ (64.77 cm) ロングスケール | ||||
指板材 | メイプル/パーフェロー | ||||
指板ラディアス | 12″R(305mm) | ||||
フレット | 22フレット、ミディアムジャンボ | ||||
ナット材 | 人工骨 | ||||
ナット幅 | 42.8 mm | ||||
フロントPU | Player Plus Noiseless™ Strat® | Player Plus Noiseless™ Strat® | Player Plus Noiseless™ Tele® | Player Plus Noiseless™ Tele® | Fireball™ Humbucking |
センターPU | Player Plus Noiseless™ Strat® | Player Plus Noiseless™ Strat® | ― | Player Plus Noiseless™ Strat® | ― |
リアPU | Player Plus Noiseless™ Strat® | Fireball™ Humbucking | Player Plus Noiseless™ Tele® | Player Plus Noiseless™ Tele® | Fireball™ Humbucking |
コントロール | マスターボリューム
トーン1(フロント・ミドル) トーン2(リア) |
マスターボリューム
トーン1(フロント・ミドル) トーン2(リア) |
マスターボリューム
マスタートーン |
マスターボリューム
マスタートーン |
マスターボリューム
トーン1(フロント) トーン2(リア) |
ピックアップセレクター | 5WAYピックアップセレクター | 5WAYピックアップセレクター | 3WAYピックアップセレクター | 5WAYピックアップセレクター | 3WAYトグルスイッチ |
コイルタップ機能 | トーン2Push/Pull(フロントPU常時ON) | トーン2Push/Pull(リアPUのハム/シングル切り替え) | マスタートーンPush/Pull(フロント、リアPU直列接続) | マスタートーンPush/Pull(リア、リア&センターポジション時にフロントPUが出力) | マスターボリュームS-1スイッチ(フロント、リアのハム/シングル切り替え) |
ハードウェア | 2点支持トレモロユニット with ブロックサドル
ロックチューナー |
2点支持トレモロユニット with ブロックサドル
ロックチューナー |
6-サドルブリッジストリング Through-Body Tele with ブロックサドル
ロックチューナー |
6-サドルブリッジストリング Through-Body Tele with ブロックサドル
ロックチューナー |
2点支持トレモロユニット with ブロックサドル
ロックチューナー |
弾きやすさ重視のモダン設計
Fender Player Plusシリーズは、「12インチラディアス指板、ナット幅42.8mm」となっていて弦落ち予防とチョーキングのしやすさ、弦高を低く設定できるよう設計されています。
ボディにはコンター加工が施され身体にフィットしやすく、サテン仕上げのネックと指板エッジにロール加工が施されているため、フィンガリングがさらにしやすくなっています。
ハードウェアについても、現代らしく6連スチール製サドルブロックが採用され、チューニングの安定の向上や弦交換を容易にするロック式ペグ、ストラトキャスターやメテオラに搭載された2点式トレモロユニットと標準装備のスプリングはストレスの無いスムーズなアーミングが可能になっています。
新開発の専用ピックアップを搭載
Fender Player Plusシリーズには新開発の専用ピックアップが搭載されています。
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ストラトキャスターとテレキャスターに開発された「Player Plus Noiseless」ピックアップは、フェンダーらしさを残しながらも、ノイズが無くクリアでエフェクター乗りが良く設定次第で色んなジャンルに合ったサウンドを作り出せるといった扱いやすさも兼ね備えています。
「Fireball Humbucking」ピックアップは、ハムバッカー特有のパワフルさを持ちながらクリアでエフェクト乗りも良く、シングルコイルとの音量差も気にならず、コイル・タップした際も芯のあるシングルコイル・サウンドが出力され、オールラウンドに活躍してくれるピックアップとなっています。
この「Fireball Humbucking」ピックアップ、フェンダー・ピックアップの名機「ワイドレンジ・ハムバッカー」を彷彿とさせる外観もめちゃカッコいいですね!
Push/Pull、S-1スイッチ
Fender Player Plusシリーズには、サウンドバリエーションの幅を広げる「Push/Pullスイッチ」、メテオラには「S-1スイッチ」が搭載されています。
これによって、いずれかのモデルを1本持っているだけで音作りの幅が広がり、色んなジャンルに対応できるようになりますね。各モデル毎のタップ機能は以下の通りです。
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メイプル/パーフェロー指板
Fender Player Plusシリーズは、指板材が「メイプル」か「パーフェロー」が採用されています。
パーフェローはローズウッドの代替品として使われる木材で、初めから採用されているギターで有名なのは、フェンダーの「スティーヴィー・レイ・ヴォーン」モデルという高級モデルに採用されるようなマニア好みの高品質な木材でした。
しかし、2017年のワシントン条約にてローズウッドの輸出入が規制されてから、エントリー・モデル用の指板材として多く使われるようになり、「パーフェローは安物ギターに使用される木材」というイメージが広がってしまっています。
このことから、Fender Player Plusシリーズの指板に対して「微妙感」が発生してしまっているのは否めませんが、木材の特性として硬質で油分が少ないことから、パーフェロー指板はサウンド的にはメイプル指板のものとさほど変わらないと思って良いでしょう。
SNS映えを意識した個性的なカラーバリエーション
Fender Player Plusシリーズは、SNSや配信での映えを意識した、他のシリーズには見られない個性的なカラーバリエーションが設定されています。
特に目を惹くのは、オレンジを基本としたグラデーションカラーの「テキーラ・サンライズ」、ブルーを基本としたグラデーションカラーの「ベルエアー・ブルー」です。
他にもメタリックなグリーンカラーの「コズミック・ジェイド」、クールな「シルバーバースト/シルバースモーク」も目を惹きます。もちろん伝統的な「3トーンサンバースト」「バタースコッチ ブロンド」も用意されているので、好みに合わせて選べるようになっています。
音・評価について
Fender Player Plusシリーズの音や評価について、AssHさんや佐々木秀尚さん、サトウカツシロさん(BREIMEN)といった現在活躍するギタリスト達によって試奏され、次のような評価を述べています。
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基本的に高評価を得ていますね。個人的にはストラトキャスターのPush/Pullスイッチはアームが邪魔になって操作しにくそうだなと思いました。
ラインナップ
Fender Player Plusシリーズのラインナップについて紹介していきます。
Fender Player Plus Stratocaster
「プレイヤー・プラス・ストラトキャスター」は元々の扱いやすさに、フロントPU常時ONのPush/Pullスイッチ機能を持ったことでテレキャス的なサウンドも得られ、さらに使い勝手の良いモデルに仕上がっています。
Fender Player Plus Stratocaster HSS
「プレイヤー・プラス・ストラトキャスター HSS」は、リアPUにコイルタップ可能なシリーズ専用ハムバッカーがマウントされたオールマイティーなモデルに仕上がっています。シングルコイルとの音量差もバランス良く調整されていて、コイルタップ時には芯のあるシングルコイルサウンドが得られます。
Fender Player Plus Telecaster
「プレイヤー・プラス・テレキャスター」は、Push/PullスイッチによってフロントPU、リアPUの直列接続機能をもったモデルとなっています。必要に応じてブーストが可能なので通常のテレキャスターより使い勝手が格段に向上しています。
Fender Player Plus Nashville Telecaster
「プレイヤー・プラス・ナッシュヴィル・テレキャスター」は、リアPUポジション、リア&センターPUポジションを選択している時、Push/PullスイッチによってフロントPU常時ONの機能を持ったモデルとなっています。サウンド幅がめちゃくちゃ広いテレキャスターです。
Fender Player Plus Meteora HH
「プレイヤー・プラス・メテオラ HH」は、コイルタップ可能な専用ハムバッカーをフロントとリアに2基搭載した、よりロックな刺激を受ける新シェイプのモデルです。
今までのフェンダーに無かった新しいシェイプですがフェンダーらしさのあるモデルで、未だこのギターに対してのプレイスタイルのイメージが確立されていないモデルとなっており、どんなイメージを持たせるかは、プレイヤーのあなた次第となっています。
まとめ
今回の記事のまとめです。
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「2本目のギターでワンランク上のものが欲しい」とか「手の届く価格帯でめっちゃ扱いやすいフェンダーギターが欲しい」と言う人におすすめです。リュウはそれに関係なくメテオラHHがめっちゃ欲しい!
当ブログ記事を読んで下さった方へ
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