ブルースでギターソロを弾くときに何となくブルーススケールを弾いているとか、各コードに対して合っている音がいまひとつ理解出来ていない。また、スローブルースの譜面がちゃんと読めない、ブルースの研究をしたい気持ちはあるが、時間が取れない。

これらの悩みを解消してくれる教則DVDがこちらです。

by カエレバ

 

音楽理論の基礎を習得している人向けの教則DVDになってますね。音楽経験はあるが、これからブルースを勉強したい人、以前からブルースを練習しているが伸び悩んでいる人、こう言った感じの方に向いていると思います。

実際このDVDを見て感じたこと

私はブルースの各コードに対するアボイドノート(コードに合わない音)がイマイチ理解出来て無かったんですがちゃんと理解出来ましたし、スローブルースのリズムへの理解や、ジャズブルースのソロアプローチ法、演奏中のボリューム・トーンコントロールの表記と説明があって、これはなかなか教えて貰えないことなのでとても勉強になったと思います^^かなり時間短縮できたなと思います。YouTubeのPR動画を見るだけでも効果があるんじゃないかと思います。

ブルースの各コードに対するアボイドノートとは

アボイドノートって言うのはコードに対して合わない音の事です。弾いてしまうとミストーンになります。まあ、短い音(16分や32分音符)であれば弾いてもOKとなる事もあるんですが、Cのブルースで簡単に解説していきます。

キーCのブルース、各コードのアボイドノート

C7(Ⅰ7)の時

このコードでP4th(F音)を弾くとsus4コードの響きになってミストーンになります。m3rd音からのチョーキングに注意!

F7(Ⅳ7)の時

M3rd(E音)を弾くとFmaj7コードの響きになりミストーンになります。ブルースには全く合わない響きですね。

G7(Ⅴ7)の時

このコードでキーのルート音(C音)を弾くと、C7(Ⅰ7)の時のようにsus4コードの響きになり、ミストーンになります。

スローブルースのリズムの理解

8分の12拍子の譜面って言うのは理解し難く、パッと見だとどう弾くのか分からない事が結構ありますが、リズム(音符)を細分化する事で捉えやすくなります。黒人のブルースマンはこのリズムを細分化して捉える事でスリリングなプレイを実現しており、とても参考になりました。動画の2:16辺りからの部分ですね。

ジャズブルースにも対応、マイナー6ペンタトニック・スケール

このマイナー6ペンタを覚える事でジャズブルースのような複雑なコード進行への対応も可能になります。POPSなどの音楽にも応用できそうです。簡単に説明したいと思います。

マイナーペンタを1音ずらしたスケール

動画の8:30辺りで紹介されてますが、ある法則を守って使用するんですが、このスケールを各コードで使うとドリアン風だったり、リディアン風の響きが得られるようになります。動画内でも言っていますが、キーAmでのAm7(Ⅰm7)コード、ここでAマイナー6ペンタを使うとドリアン・スケール風になります。また、E7(Ⅴ7)コードで半音上のE#マイナー6ペンタだと、オルタード・スケール風になります。こんな感じであるコードに対して半音上や短三度下のマイナー6ペンタを使うだけで複雑なコード進行に対応でき、スケールのメロディ感も養えますね^^

このDVDの難点を挙げるなら

DVD付属のマルチメディアファイルですが、図と譜面以外はあまり使い道が無いように思いまiBooks用EPUBは画像が小さく見難い、MP3音源は演奏例のカラオケ音源が入っていますが、DVDの方でも出来るので必要ないのでは?と思いました。

このDVDでブルースの事をしっかり把握し、セッションや曲作りに活かしましょう。



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