- MOOERってどんなメーカーなの?
- エフェクターの特徴は?
- マルチエフェクターの種類は?
- 評判は?使い心地は?
この記事では、上記の悩みや疑問を解決する内容になっています。
なぜなら、Mooerがどんなメーカーで、製品にはどんな特徴があり評判に付いて調べて分かったことを、ギター歴24年/音楽ブロガーの筆者・リュウが、この記事を読んでいるアナタが分かりやすいようにまとめて紹介しているからです。
記事の前半で、Mooerがどんなメーカーなのか、製品の特徴や評判を紹介し、記事の後半では、プロ・アマ問わず人気の高いマルチエフェクター「GEシリーズ」について紹介しています。
この記事を読み終えると、製品も使いやすくコスパも最高なMooer製品が絶対欲しくなりますし、中国のメーカーだからと言って「質の悪いコピー品」的なイメージが間違いだと気付けますよ。
Mooerってどんなメーカー?
MOOER(ムーア)は、中国の深センを拠点とするギター/ベース用のアクセサリー、主にエフェクターを開発・販売している中国の会社です。
手のひらサイズのミニチュア・エフェクター「Micro Series」などが有名です。
Mooerのエフェクターは他メーカーの有名機種のコピーモデルも多くあり、その中にはBOSSのBlues Driverを模した「Blues Mood」やMXRのPhase 90を模した「Ninety Orange」といったコピーモデルがあります。
コピーモデルというと、如何にも中国的な感じがしますが音質は本家と比べて見劣りせず、技術の高さを証明していると言えるほどです。
Mooerのマルチエフェクトプロセッサー・GE 300・GE 300Liteには「Tone Capture」という、ギターやアンプの音を丸ごとキャプチャーして、別のギターに持ち替えてもほとんど同じ音が出せるという独自の技術が搭載されています。
ストラトキャスターのシングルコイルサウンドがレスポールでも出せるといったイメージです。
Mooerの製品は、サウンドクオリティが高くコンパクトで操作性も良く、しかもリーズナブルな価格で多くのギタリスト/ベーシストから支持を集めている注目のブランドです。
エフェクターの特徴や種類は?
Mooerのエフェクターは、軽量・コンパクトな設計で収納や持ち運びがラクで音質も良いので実用性が高いです。
エフェクターの種類についても歪み系や空間系などのほぼ全ての系統を取り揃えていますし、このミニサイズに真空管アンプのサウンドを収録した「Micro Preampシリーズ」やドラムマシンなどもあります。
持ち運びは軽いほうが良いですし、ミニサイズなら荷物も少なくなって収納もしやすいなど、本当に考えて作られていますね。
Microシリーズ
Mooerは、このシリーズを主力として音楽製品のシーンに参入しました。
他社製品のコピーモデルがいいですが、再現性の高さや音質の良さ、軽量・小型で持ち運びがラクで本家よりも値段が安いと言うことから多くのミュージシャンから支持を得ています。
ここで紹介するのはBOSSのエフェクターを元にしたものばかりですが、他メーカーのエフェクターのコピーモデルも多数ありますよ。
・「Blues Mood」
記事の冒頭でも少し紹介しましたがBOSSのBlues Driverのコピーモデルです。
実際はノーマルのBD-2ではなく、音に厚みを持たせたKeeleyのモディファイ版を元に製作されています。
・「Funky Monkey」
BOSS AW-2 Auto Wahのコピーモデルです。
小さいので場所も取らないし、オートワウ入門用としても最適です。
・「Ana Echo」
BOSS DM-2 Delayのコピーモデルです。
自然なディレイで良いですよ。この値段でアナログディレイが手に入るなら文句なしです。クリアで原音を損ねることもない優れたディレイと思います。
Micro Preampシリーズ
Mooer Micro Preampシリーズは、様々な真空管アンプのサウンドをキャプチャーし、手のひらサイズに収めたデジタルプリアンプ・ペダルです。
これを使えばMarshallやFender、Mesa BoogieやVOXといった様々なアンプのサウンドが手軽に手に入ります。例えばJC-120からハイゲインアンプのような歪みが得られるようになります。
Mooerの「Baby Bomb 30」のような小型パワー・アンプとセットで使えば最小のアンプセットにもなります。練習やライブをする度に運んでいた重い100Wヘッドアンプの運搬からも解放されます。
キャビネットシミュレーター内蔵なのでPAやモニターへ直接出力ができるので、ラインレコーディングも可能となっています。ヘッドホンアンプとしても最適です。
名機と呼ばれるアンプがお手頃価格で価に手に入り、しかもコンパクトサイズで場所を取らないことから人気があり、種類も豊富なのでアンプの違いを勉強出来たりと楽しめるシリーズです。
いくつか紹介していきます。
・「Micro Preamp 002 UK Gold 900」
Mooer Micro Preamp 002 プリアンプ ギターエフェクター
「Marshall JCM900」タイプのプリアンプ・ペダルです。
さらなる歪みが求められた90年代に登場しで、モダンハイゲインアンプの先駆け的なモデルです。
これがあれば、どんなアンプからでもマーシャルサウンドが得られます。
・「Micro Preamp 004 Day Tripper」
Mooer Micro Preamp 004 プリアンプ ギターエフェクター
「VOX AC30」タイプのプリアンプ・ペダルです。
ビートルズの使用で有名になり、ローリング・ストーンズのキース・リチャーズやクイーンのブライアン・メイなど、伝説のバンドで使用されていた名機がこのサイズ・価格で!
・「 Micro Preamp 005 Brown Sound 3」
Mooer Micro Preamp 005 プリアンプ ギターエフェクター
「EVH 5150」タイプのプリアンプ・ペダルです。
スーパー・ギタリスト「エドワード・ヴァン・ヘイレン」のシグネイチャーアンプを再現したモデルで再現性も高いです。エディが求めたサウンドもこのサイズでOKです。手放せなくなるかも…。
マルチエフェクター【GEシリーズ】
音質・操作性に優れ、ブランドオリジナルの機能も搭載されていることで、プロ・アマを問わずとても人気のGEシリーズを紹介していきます。
GE300
フラッグシップモデルの「Mooer GE300」は、高品質な108種類のアンプモデル、164種類のエフェクト、43種類のスピーカーキャビネットモデルを収録しており、フルサイズIRをロードすることもできます。
リズムマシンはないのでライブやスタジオレコーディング向けのプロ仕様という位置づけですね。
・「Tone Capture(トーンキャプチャー)」
この機種最大の目玉です。
アンプサウンドだけじゃなく、エフェクター、ギターのサウンドをキャプチャして保存できる機能なんです。
この機能を使うと、エフェクターやアンプの音、シングルコイルのサウンドまで保存できますから、ハムバッカーのギター1本でシングルコイルのサウンドも得られるわけですから、ギターを2本用意する必要がなくなりますし、持っていく機材も少なくできるというメリットがあるわけです。
GE300ががあれば余計な機材要らずになれて、チューナーも搭載されているのでこれ1台でライブもレコーディングもOKです。
・「ギターシンセ」
新たなSYNTH ENGINE搭載によりギターシンセのサウンドを作ることも可能。他メーカーの機種で、1から音作りができるギターシンセってあまり見かけません。しかも、専用ピックアップも必要ないというところもMooerの技術の高さに驚くところですね!
・「XLR端子(キャノン端子)」
他メーカーの機種にはあまり無い端子ですね。
XLR端子(キャノン端子)は、XLRケーブル(キャノンケーブル)を接続して使用します。バランス接続という方式が採用されていてロック機構があり絶対抜けません。スタジオやテレビ局などのプロの現場で使用され、断線がしにくく長期間使用できて音質がクリアというコスパに優れたものです。
自由にカスタマイズできるフットスイッチが10個、ステレオエフェクトループ(外部エフェクターが接続)、30分収録可能なルーパー、USBオーディオインターフェイスなど多彩な機能が揃っています。
見やすいホーム画面で重量は3kg、PCエディターもMooerのホームページからダウンロードできます。
Tone Capture機能、ギターシンセ機能、音質の良さに多彩な機能、初心者でも簡単に使いこなせる操作性、価格も10万円を下回っていてコスパが良さが最高です。ベース用としても使えるので、購入した後はかなり重宝してしまうでしょうね。
GE300 Lite
「Mooer GE300 Lite」は上記で紹介した「GE300」の拡張性とコスパを重視したモデルです。
GE300との違いは、フットスイッチは10個から8個になり、エクスプレッションペダルは省かれていて、替わりにエクスプレッションペダルを2台まで増設できます。エフェクトループはモノラルに変更。あとギターシンセ機能も省かれています。MIDI IN/OUT端子も1つになっています。
音質のクオリティはそのままで、108種類のアンプ、43種類のキャビネット、164種類のエフェクト、フルサイズIR対応、フル機能のTone Capture機能は健在で、端子類もす。もちろんPCエディターも使えます。
GE300の音質や機能はそのままに価格は抑えたい、お部屋でも使いたいから省スペースが良い!っていうアナタにオススメのモデルです。
GE250
「Mooer GE250」はGEシリーズのコスパモデルです。
上位機種のGE300と違いは55種類のアンプモデル、152種類のエフェクト、32種類のスピーカーキャビネットモデルと収録されている音色数が少なくなっています。
GE250 | GE300 | |
アンプモデル数 | 55種 | 108種 |
エフェクト数 | 152種 | 164種 |
スピーカーキャビネットモデル数 | 32種 | 43種 |
サイズはかなり小さくなってフットスイッチの数も5つに減っていて、Tone Capture機能はアンプのみとなっています。ギターシンセも省かれています。
GE300・GE300 Liteには無かった60種類のドラムマシンと10種類のメトロノーム機能が加わっています。より自宅やスタジオでの練習に向いた設計となっています。
音質については、コストダウン分の影響はあるようですが、価格帯から考えると音質はかなり良いとも言えます。
初期設定のまま出音を聞くと音が籠もっていますが、GBL-EQボタンを押して調整すれば十分使えるサウンドになるのでご安心を。
フルサイズIRのロード、150秒間のルーパー機能、GEシリーズおなじみのXLRアウト、オーディオインターフェース機能、PCエディター対応、FX LOOPやヘッドフォン端子など機能は十分です。
重量は1.7kgとGE300の約半分ですから運搬もかなりラクになります。
ボタンのレイアウトやGEシリーズ特有の画面下に用意された、ブロック毎のエフェクトボタンのおかげで操作性は抜群に良いです。
GE250は初心者でも使いやすい設計されていて、入門用や乗り換えなどにオススメのモデルです。
GE200
「Mooer GE200」は入門〜中級用という位置づけのモデルです。
55種類のアンプモデル、70種類のエフェクト、26種類のスピーカーキャビネットモデル、外部IRに対応、52秒間のルーパー、練習に最適なドラムマシン・メトロノーム機能やヘッドフォン端子も備えており、チューナー、オーディオインターフェース機能、PCエディターにも対応しています。
トーンキャプチャーやギターシンセ機能はありませんが、見やすいカラーディスプレイや簡単な操作性、色んなアンプモデルやエフェクトが搭載されているので種類や、エフェクトを並べ替えた時の違いなど学習にも役立ちますね。
音質はどうしても値段なりという感がありますが音を作り込むことは出来ますし、価格帯からすればとても高音質です。
省スペースかつ重量が1.4kgだから持ち運びしやすく、しかもメタル・ダイキャスト製なので頑丈です。価格も4万円以下とリーズナブルになっており入門用や用途によっては十分活躍してくれます。
GE150
「Mooer GE150」はGE200をさらに小型化しコストダウンした低価格モデルです。
搭載されている音色はGE200と全く同じ、55種類のアンプモデル、70種類のエフェクト、26種類のスピーカーキャビネットモデルが収録されています。
サードパーティ製のIRに対応しており、この価格帯では対応してない機種も多い中、機能面でかなり優秀だと思います。
実はこのGE150…、スマホやタブレットに直接レコーディングできる「OTG端子」を備えているんです。その時に使用しているBGMも一緒に録音できるので演奏動画などを作る際の手間が減ってとても便利です。
他にも最大80秒のルーパー機能、AUX入力端子やヘッドフォン端子、チューナー、40種類のドラムマシンと10種類のメトロノーム、PCエディターにも対応しています。この価格帯の他機種と比べても、圧倒的に多機能です。
音質はGE200と同じですがエフェクトの順番を入れ替えることは出来ません。
小型化によりフットスイッチやツマミ類が減っている分、操作性は落ちますがGEシリーズお馴染みの画面下にあるエフェクトボタンがあるので、それでも使いやすいでしょう。
何より価格が安く、操作性や音質が良くて外部IRにも対応しているのでコスパはめちゃ良いです。入門用や初めてGEシリーズを導入したいアナタにオススメのモデルですよ。
まとめ
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BOSSやLINE6の製品も良いですが、中国のマルチエフェクターもかなり良いと言うことが、今回の記事でお分かり頂けたと思います。中国メーカーは他にもあり、今後の動向から目が離せませんね。
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