バッカスのエレキギター、特徴や種類、評価・評判について


初心者2

  • バッカスのギターの特徴について知りたい。
  • バッカスってどんなメーカーなのか知りたい
  • バッカスの評価・評判について知りたい
  • 現行ラインナップについて知りたい


この記事は、上記の悩みや疑問を解決する内容になっています。

なぜなら、バッカスのエレキギターの特徴や種類を分かりやすくまとめたものを、ギター歴23年の当ブログ管理人、リュウが紹介しているからです。

記事の前半で、バッカスの歴史や特徴、評価・評判について紹介し、後半で現行ラインナップを紹介していきます。

この記事を読み終えるとバッカスについてとても詳しくなり、アナタのエレキギター選びに役立ちます。

目次

バッカスの歴史

バッカス(Bacchus)は、長野県松本市にある「株式会社ディバイザー」がメインで手掛けるエレキギター/エレキベースブランドです。

バッカスブランドを保有する「株式会社ディバイザー」は、1977年創業当初は「ヘッドウェイ株式会社」というアコースティック・ギターを専門に製造する会社でした。しかし、1983年に火事によりヘッドウェイ工場が全焼してしまいます。

その後、アコギ低迷期の影響もあり「ヘッドウェイ株式会社」は一時休業します。その1ヶ月後からエレキギター/エレキベースの生産を始めます。その中で1994年に立ち上げたのが「バッカス(Bacchus)」ブランドです。

「株式会社ディバイザー」は自社工場(飛鳥工場)を保有しており、そこでは経験豊かで確かな技術を持った職人さんが丁寧に作り上げています。海外にも生産拠点があり、確かな技術を持った職人さんを現地派遣、指導することにより、コスパに優れたギターを供給することにも成功しています。

株式会社ディバイザーではバッカスブランドの他にも、

  • Momose:創業当時からギター作りに関わってきた飛鳥工場のシニアマスタービルダー「百瀬恭夫」氏が監修するブランド
  • STR:主にハイエンドモデルのベースを扱うブランド
  • Headway:一時生産中止した後、2000年頃に復活したアコースティック・ギターのブランド
  • Seventy Seven:セミアコ/フルアコギターを扱うブランド
  • SH GUITARS:ウクレレを扱うブランド

    というように、この他にも様々なブランドを展開しています。

    バッカス・ギターの特徴や種類

    バッカスのエレキギターの特徴や種類について紹介します。

    職人の手による丁寧な手作業

    バッカスの最上位機種のハンドメイドシリーズは自社工場(飛鳥工場)にて、職人の手によって全て「手作業」で製作されています。

    ギター製作の工程を「加工・研磨・塗装・組み立て」の4つに分け、各工程毎のプロフェッショナルを配置することで、手作業ならではの良さを得つつ、高いコストパフォーマンスを実現しています。

    これにより価格が抑えられ、バッカスのエレキギターは「作りの良いコスパ最高のエレキギター」として幅広い世代からを支持されています。

    この飛鳥工場では、ハイエンドギターで有名な「ジェームス・タイラー(James Tyler)」やクルーズ・マニアック・サウンド(Crews Maniac Sound)からのOEM生産も受けており、技術・経験共にお墨付きであることが伺えますね!

    ミドルクラス以下のモデルについても非常にクオリティーの高いものを製作しています。

    日本国内のベテラン職人が常駐・直接指導を行い、飛鳥工場と同等の工程を経て、現地の職人さんが手作業にて製作しているので、同価格帯のものと比べ非常にクオリティが高いです。

    飛鳥工場と同じ工具や機器を使い、現地の職人さんが真剣に向き合って作業しています。作りが良くコスパに優れたエレキギターが製作されています。

    トラディショナルな作り

    バッカスのエレキギターは基本的に、フェンダーやギブソンのような伝統的な作りを信条としています。

    分かりやすく言えばフェンダーやギブソンの「コピーモデル」中心ですが、そこにプレイアビリティやサウンド面にアレンジを加えたモデルを展開しており、作りの良さも相まって独特の存在感を放っています。

    逆に言えば、バッカスにはオリジナルシェイプと言うのは一般的には存在しません。

    オイルフィニッシュが選択可能

    バッカスのエレキギターは他のメーカーではあまり見かけない「オイルフィニッシュ」という塗装方法で仕上げたものが選べます。

    オイルフィニッシュは木材に油を染み込ませて仕上げる塗装方法で、気の質感をダイレクトに感じられる肌触りと、極薄の塗膜からボディの振動を殆ど妨げないダイレクトな鳴りが得られます。

    その反面、保護力に貧しいというデメリットもあります。

    塗膜が無いに等しいので、塗装剥げしやすく、どこかにぶつければ本体への傷が直に付きますし、湿気からの保護力が最弱とも言われています。

    他の塗装方法も選べるので、心配ならそちらを選べばOKです!

    4つのグレードを展開

    バッカスのギターは、4つのグレードに分けて展開されています。

    • Handmade シリーズ
    • Craft シリーズ
    • Global シリーズ
    • Universe シリーズ

    ハンドメイドシリーズは、長野県松本市にある飛鳥工場で、ベテラン職人による手作業で丁寧に生産されているバッカスの最上位機種。

    クラフトシリーズは、木材加工を海外で行い組み込みは国内でされている、バッカスのメインラインナップです。上記のハンドメイドシリーズとは別にある組み込み専用の工房にて仕上げされています。

    グローバルシリーズは、フィリピンにある自社工場「AI MUSIC.CO.LTD」にて、日本のベテラン職人が常駐・指導の元、運営されているコスパに優れたシリーズです。

    ユニバースシリーズは、中国の工場で日本のベテラン職人の指導の元、生産されている低価格帯のシリーズです。

    バッカスの評価・評判

    作りの良さや価格を考えると、とてもコストパフォーマンスに優れている「お値段以上」という印象がピッタリです。

    ユニバースシリーズのような低価格帯になってくると、作りや音など値段なりのクオリティーになってきますが、日本のベテラン職人による指導の元で生産されているだけあり、入門用としては十分な機能を備えています。

    低価格帯のエレキギターによくある、ペグが粗悪すぎてチューニングが合わないと言う不都合はなく、しっかりした精度のパーツが使われているのも◎ですね!

    作り自体が良いので、後々上位モデルのギターを買った時に改造用として楽しむことも出来そうです。

    ネットで検索すると悪い評判なども見られますが、あくまで一部の意見でしかないです。

    現行ラインナップ

    ここではバッカスのレギュラー生産されている現行ラインナップで、ハンドメイドシリーズのモデルとグレード限定のモデルを紹介していきます。

    Handmade Series EMPIRE

    ディンキーシェイプで24フレット使用のモダンなモデル。

    このモデルに採用されている「Mojotone」ピックアップは、ビンテージ・ピックアップのフィーリングを大事にしながら、それを超えるものをというコンセプトを元に製作されており、ユーザー達から高い支持を得ているピックアップです。

    ブリッジはGOTOH製の2点支持のものが採用され、フローティング状態に設定されておりアームアップ/ダウン両方に対応可能で、ペグもGOTOH製のマグナムロック仕様のものが採用されており、チューニングの安定に一役買っています。

    ロッド調整もネックエンドのホイールナットで容易に調整可能となっており、扱いやすさや演奏性・価格から考えても、とてもコスパに優れた使えるモデルです。

     

    Handmade Series SURF / SURF 2 / SURF 27DX

    オフセットシェイプのモデルで、T.O.M+ストップテールピースというギブソン系にあるようなブリッジが採用されていて安定感のある演奏性を実現しています。

    2ハムバッカーのレイアウトですが、コイルタップ仕様によりサウンドバリエーション豊富にもなっています。

    アルダーボディの「SURF」、アッシュボディの「SURF2」、ダウンチューニング対応のスーパーロングスケール仕様の「SURF 27DX」の3タイプが用意されています。

     

    Handmade Series T-HOLLOW

    ボディのセンター部分を残し、左右をくり抜いたセミホロウ構造の「T-HOLLOW」。

    マホガニーボディによる暖かみのあるサウンドとエアー感が独特のサウンドを生み出しています。

    3wayトグルスイッチの採用により操作性がUPしており、フロントピックアップにハムバッカータイプが採用され、コイルタップ仕様により万能性が向上しているのも特徴的です。

     

    Handmade Series DUKE STANDARD / MASTER

    メイプルTOP/アフリカンマホガニーBACK & NECK、マダガスカルローズウッド指板という良質な木材を使用したトラディショナルなレスポールタイプ。

    2ハムバッカー仕様のSTANDARD、P-90タイプのピックアップが採用されたMASTERが用意されており、オリジナル・ピックアップによるクリアなサウンドや見た目の雰囲気には、しっかりバッカスの主張が感じられます。

     

    Handmade Series G-PLAYER / G-STUDIO

    伝統的なSTタイプで、3シングル・ピックアップ仕様の「G-PLAYER」、SSHピックアップ・レイアウトの「G-STUDIO」の2タイプが用意されています。

    3シングル仕様のG-PLAYERには「Tone Blender」というフロントPUかリアPUの選択時にセンターPUの音をプラスしてハムバッカー的なサウンドを得るシステムが採用されています。

    G-STUDIOには、コイルタップスイッチが装備され、リアピックアップのシングル/ハムの切り替えが可能になっています。

     

    Handmade Series T-MASTER / T-STANDARD

    フロントPUにP-90タイプを装着した「T-MASTER」、伝統的なリップスティックタイプのピックアップが装着された「STANDARD」のTLタイプのモデルです。

    ボディにはコンター加工が施され、3wayトグルスイッチの採用により演奏性も考慮されモデルです。

     

    Craft Series BJM STANDARD / MODERN

    クラフトシリーズのみで扱われている、演奏性が格段に良いJMタイプのモデル。

    フェンダー・ジャズマスターのブリッジの問題(弦ずれや弦落ち)を「ローラーサドル・ブリッジ」により解消し、「バズストップバー」を標準装備することで弦のテンション調整とサスティーンの向上も測られています。

    STANDARDにはJMタイプのシングルPUが装着され、MODERNには見た目が少し特殊なステープルタイプのP-90スタイル・ピックアップが装着されています。

     

    Craft Series IMPERIAL-PRO / IMPERIAL-PROⅡ

    こちらもクラフトシリーズのみで扱われている、テクニカル系ギタリストからの支持が高いモデル。

    24フレット仕様でフロイドローズタイプのブリッジによる激しいアーミングが可能、タップスイッチによりサウンドバリエーションも豊富です。

    SSHレイアウトでボディ材に”アカシア材”という少し変わった木材を使用しているIMPERIAL-PRO、マホガニー材を使用し、HSHレイアウトでさらに重厚なサウンドが得られる様になったIMPERIAL-PROⅡが用意されています。

     

    Craft Series BLS-JR

    レスポールスペシャル・タイプのモデルで、クラフトシリーズのみで扱われています。

    歯切れの良いサウンドが得られる国産のピックアップが装着されており、作りも良くコスパに優れています。

     

    Global Series GRACE-FT / ATS

    グローバル・シリーズ限定のモデルで2ハムバッカー、1Volume,1Toneというシンプルな構成のモデルです。

    24フレット仕様に精度の高いウィルキンソン・ブリッジを採用、コイルタップによりサウンドバリエーションも豊富です。

    FTはフラットトップ、ATSはアーチトップ仕様でオールマイティに活躍出来る、コスパに優れたモデルです。

     

    バッカスは作りが最高に良く、コスパも最高!

    バッカスのエレキギターは名工「百瀬恭夫」が作り上げてきた事もあり、作りもコスパも最高に良いです。入門用としても、メインギターとしても絶対にオススメのギターブランドです!



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    この記事を書いた人

    コメント

    コメント一覧 (2件)

    • 分かり易いサイトをありがとうございます。あまり高額でなく、使いまわしの良いギターを何台か揃えたのですが、結局、5台中4台がBacchusになってしまいました。沢山いろいろなメーカーを買ったのですが。分かり易く言うと30万以上するPRS、ギブソン、フェンダーも所有しているのですが、素人的には全く遜色なく使用出来るのがBacchusの凄いところでしょうか。サイトを拝見させて頂き至極納得です。ありがとうございました。

      • 記事へのコメントありがとうございます。励みになります。
        バッカス良いですよね、自分もT-masterの2014年楽器フェアモデルを愛用してます。
        今後とも当ブログをよろしくお願い致します。

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