フェルナンデス、エレキギターの評価・評判について【黄金時代あり】


初心者2

  • フェルナンデスってどんなメーカー?
  • フェルナンデス・ギターの特徴やラインナップは?
  • サスティナーってどんなもの?
  • よく聞く石ロゴってどういうものなの?
  • ジャパンヴィンテージについても知りたい。


この記事では、上記のような悩みや疑問を解決できる内容になっています。

なぜなら、フェルナンデスがどんなメーカーで、どんなエレキギターがあって、どんな特徴があるのかを調べ分かりやすくまとめたものを、エレキギター歴23年のブログ管理人、リュウが紹介しているからです。

記事の前半で、フェルナンデスの歴史や製品の特徴や種類を紹介し、後半で現行ラインナップを紹介していきます。

この記事を読み終えると、フェルナンデスの特徴や種類について詳しくなり、アナタのギター選びに役立ちます。

目次

フェルナンデスの歴史

フェルナンデス(Fernandes)は、1969年創業で50年以上の歴史を誇り、グレコ、アリアプロⅡ、トーカイと並ぶ日本の老舗エレキギターメーカーです。

現在までにヒット商品も生み出してきており、有名なのはエレキギター本体にスピーカーが内蔵された「ZO-3ギター」や、弾いた音を強制的に延ばす「サスティナー」というものがあります。

フェルナンデスは立ち上げ当初、フェンダーやギブソンのコピーモデルを取り扱っていました。その中でも「リバイバルシリーズ」においてはオールドのフェンダーを徹底的に調べ上げ、忠実にコピーするためボディ材のアルダーをアメリカまで行って買い付けてくるといった具合でした。

その品質の良さから大きな支持を得ます。80年代に入るとオリジナルモデルの開発にも力を入れ、国内外のギタリストとエンドース契約を交わしたり、有名なギター雑誌にもバンバン広告を打っていました。

この時期はフェルナンデスが最も輝いていた時期であり、ナイトレンジャーや布袋寅泰などの広告塔の影響もあり、フェルナンデス・ギターは当時のギター・キッズの憧れの的でした。

しかし、90年代に入るとシャーベルやジャクソンなどの海外ギターブランドが日本国内でのOEM生産を本格的に始めた時期で、その一方、フェルナンデスではエントリーモデルの生産に注力し、生産国をアジア諸国へと切り替えていきます。

その結果、「安かろう悪かろう」というイメージが定着してしまい、人気が衰えてしまいました。この時期はトーカイやグレコ、アリアプロⅡなどの国内ブランドも同じように表舞台からは遠ざかっていました。

その後、質と信用の回復を図るため2010年頃からハイエンドモデルの国内生産を始めます。

その結果、高品質なギターでサスティナーも最初から装着されていることもあり、一定層からの人気を獲得しています。他にも新開発のサスティナーの発表があったりなど、現在においてもその動向から目が離せない存在となっています。

評価について

フェルナンデスのエレキギターは、国内生産のハイエンドモデルについては品質や演奏性など一級品です。

リュウ

上記で紹介した本家フェンダーの形状やアルダー材が使用され当時のコピーモデルとしてズバ抜けていた「リバイバルシリーズ」は、ジャパンヴィンテージとして人気の高いフジゲン期の旧フェンダージャパン(バスウッドボディ)よりも良いと思います。

10万円くらいの中堅クラスのものでも、扱いやすい仕様でコスパの良さは感じますし、サスティナー付きのエレキギターが欲しいアナタにはオススメです。しかし、生産国が「MADE IN CHINA」となっていることが殆どで品質の部分での頼りなさがあり、今後に期待するところでもあります。

種類や特徴

フェルナンデスは、3つのブランドを展開しており、エレキギターの他にもベースやメンテナンスグッズなども販売しています。そして、音を強制的に延ばす「サスティナー」の販売元でもあります。

3つのブランドを展開

フェルナンデスでは、現在3つのブランドを展開しています。

  • Fernandes:オリジナルモデルが中心
  • Burny:ギブソンのコピーモデル中心
  • P-Project:アーティストのシグネチャーモデル中心

サスティナー

弦の振動を強制的に持続させることで永続的に音を延ばすものです。

愛用者も多く、有名なところでは侍ギタリスト”MIYAVI”や、海外のトップギタリストの一人”スティーブ・ヴァイ”などが使用しています。

サスティナーには3つのモードがあります。

  • スタンダード:弾いた音をそのまま持続させるモード
  • ハーモニクス:ハウリング奏法をお手軽に出せるモード
  • ミックス:スタンダードとハーモニクスのミックスモード

フロントピックアップ側に取り付けられ、スイッチ操作によって使用します。

電池駆動なので、電池が切れてしまうと音が全く出なくなるという欠点があります。

サスティナー単体でも販売されていますが、調整の難しい製品なので取り付けの際はリペアマンなどお店に依頼した方が良いです。

サスティナーⅡ

未だ一般販売はされていませんが新設計のサスティナーです。

今のところ上記の動画で演奏されている、「FR SUSTAINER Ⅱ LIMITED」というモデルのみに搭載されています。

「サスティナーⅡ」本体はとても細く、ネックエンドとフロントピックアップの間に収まっています。今までのようなフロント・ピックアップ部を占有することがなく、従来通りにピックアップが取り付け可能になっています。

期待値が高く、商品化が待ち遠しいですね。

石ロゴ期の特徴

フェルナンデスは当初ストラトキャスターなどのコピーモデルを中心に製造していましたが、見た目はもちろん、ロゴについても本家フェンダーにそっくりなスパロゴだったんですね。過去にそのことで本家フェンダーから厳しいクレームが入ったことがあります。

それによって変更されたロゴの、Fernandesの「F」が漢字の「石」に似ていることから「石ロゴ」と呼ばれているんですね。

これまで「形だけ」だったものが、造りの精度や音質がだんだん良くなってきた時期で、製造はトーカイ楽器と河合楽器にてOEM生産されていたようです。

これについてもいろんな見解があるようですが、「シルバーハート」というあまり聞きなれないボディ材が使われていたことや、本家スモールヘッドとは微妙に違うヘッド形状など、コピーモデルとしての評価はそこまで高くなかったようです。

石ロゴ期のストラトタイプは「FST」というモデル名で、そのあとに120や70が入っており価格帯を表していたようです。現在でも比較的手に入れやすいです。

リバイバルシリーズについて

当時最強のコピーモデルとして圧倒的な再現度を誇っていたシリーズです。

なぜ最強なのかというと、本家のギターを元に木材や構造を忠実に再現しており、ボディ材には本場アメリカのオレゴン州とワシントンで育った、アメリカンアルダーをセレクトして使っているほどです。

リュウ

本家フェンダーのギターが高価すぎて買えなかったような時代に、本家と同じスペックのものが手に入るというのはすごいことだったんですよ。

モデル名は「RST」で、ジャパンヴィンテージとしても現在でも人気が高く、アルダー材が使われていることから、ボディ材が主にバスウッドだったフジゲン期の旧フェンダージャパンより良いです!

最近はあまり見かけなくなりましたが、現在でも十分に通用するギターなのでブランドに拘らないなら一度は試してみるべきギターです。

フェルナンデスのラインナップ

ここからは、Fernandesブランドの現行ラインナップを紹介していきます。

NTGシリーズ

ハムバッカー2基と1Tone,1Volume、5wayピックアップアップ・セレクターというシンプルなスペックですが、サウンドバリエーションに特徴があります。

リア、リア+フロント(外側動詞のコイルタップ)、リア+フロント(ハム同士)、リア+フロント(内側動詞のコイルタップ)、フロントの5種類で、他にはない特殊な組み合わせが楽しめます。

美しい外観と精度の高いウィルキンソン製ブリッジ、24フレット仕様で幅広いジャンルに対応出来そうです。

実売価格も8万円以下と求めやすく、扱いやすそうな雰囲気で、コスパ良さげな感じですね!

FRシリーズ

フェルナンデスの代表機種の一つで、ディンキータイプのモデルです。

85年に発売されて以来、改良を加えながら現在でも販売されている人気のある機種で、ヘヴィ/テクニカル志向のギタリストから特に支持を集めています。

メイプルTOP/マホガニーBACKのボディなので、レスポール系の暖かみのあるサウンドが得られるのも特徴です。

フロイドローズによりアーミングも自由自在で、サスティナーも搭載されており、表現が無限大に広がりそうですね。

TEJシリーズ

こちらもフェルナンデスの代表機種の一つで、当時、布袋寅泰氏の使用によって大ヒットしたモデルです。

テレキャスターシェイプのボディにジャクソン系の尖ったヘッドが特徴的ですね。現在は廉価モデルと上位モデルがラインナップされており、上位モデルの”TEJ-DELUXE 2S”にはEMG製ピックアップが搭載されています。

フェンダー・テレキャスター とは違う、フェルナンデス・TEJカッティングを決めたくなりますね!

RTシリーズ

トラディショナルなストラトキャスタータイプのモデルです。

しかし、プレイアビリティーの高い使用となっていて、ピックアップはシングルサイズのハムバッカーとなっており、コイルタップも可能でサウンドバリエーションが豊富です。

2点式ウィルキンソンブリッジで精度も高く、かなり使い勝手の良いモデルで人気があります。

7弦仕様もラインナップされています。

 

APGシリーズ

APGシリーズは、海外販売版は”Dragonfly”名義で販売されており、ポール・リード・スミス系シェイプのモデルでネックはミディアムスケールとなっています。。

レスポールのようなチューン・O・マチック、テールピースブリッジ仕様やフロイドローズ仕様のものがあり、こちらも一定の人気があります。

ボディ材も最新モデルでは、メイプルTOP/マホガニーBACKとレスポール系の構造となっています。過去のモデルにはアッシュ材に似たセン材が使われたモデルもありました。

レスポールはハイポジションが弾き難いため、レスポール系サウンドを得つつ、プレイアビリティーの部分を解消したいアナタにオススメです。

 

RAVELLEシリーズ

レスポールシェイプにアレンジを加えたモデルで、フェルナンデスUSAにて開発されました。

オリジナリティがあり、海外を中心に人気があります。

日本でも発売されており、フロイドローズ搭載でハイポジションも弾きやすく改良されたタイプもあり、「ハイポジションが弾きやすい、レスポールのルックス・サウンド両方が得られるギターが欲しい」というアナタには狙い目のギターかも知れません。

 

ZO-3

電池で動くスピーカー内蔵のエレキギターです。

ちょっとしたお家弾きや旅先などでも活躍します。

ギターアンプに接続して使用することも可能なので、エフェクト内蔵のものなどバリエーションも豊富で、一台持っておくと便利なアイテムです。

 

BURNY(バーニー)のラインナップ

ギブソンのコピーモデルを中心に扱う、BURNYブランドの現行ラインナップを紹介していきます。

RLGシリーズ

ギブソン・レスポールスタンダードのコピーモデルです。

メイプルTOP/マホガニーBACK、セットネックというレスポールの基本構造がしっかり再現されており、コスパの良いものから本格仕様まで、様々なグレードが用意されています。

値段も10万円以下となっており、しっかりした作りのレスポール・タイプが欲しいアナタにオススメです。入門用としても◎です!

 

RLCシリーズ

レスポール・カスタムのコピーモデルです。

カスタムの特徴のマホガニーボディ、セットネックの構造がしっかり再現されています。

サスティナーとフロイドローズが装備されたタイプもあり、値段も10万円以下とかなりコスパが良いです。

本物のギブソンは高くて手が出しづらい、お手頃価格のレスポール・カスタムタイプが欲しいアナタにオススメです!

 

BLCシリーズ

※動画はギブソン・ES-レスポール

レスポールにセミホロウ構造を施したモデル、「ES-レスポール」のコピーモデル。

セミホロウ(セミアコ)についてはこちら

目を惹くレスポールシェイプに、セミホロウ構造特有の空気感でジャズトーンもバッチリです。それだけではなく気持ちの良いドライブサウンドも得られる、ユニークなモデルがお手頃価格で手に入ります。

 

RSAシリーズ

ギブソンの「ES-335」のコピーモデルです。

本格仕様でしっかりエアー感を楽しむことが出来ます。

リーズナブルな値段で手に入れられますから、セミアコ入門にちょうど良さそうですね!

 

RSGシリーズ

ギブソン・SGのコピーモデルです。

マホガニーボディ、セットネックのSGの基本構造がしっかり再現されています。

本格的な作りのSGモデルもお手頃価格で手に入ります。

取り扱いしやすいので入門用にもオススメです!

 

H シリーズ

BURNY唯一のオリジナルモデルです。

在庫がなくなり次第、廃盤になるモデルです。

すでに手に入り難い状況だと思いますが、マニアックなhideファンならぜひ手に入れたいところですね。

hideモデル MGシリーズ

X JAPANの故hide氏のトレードマークになっていたモッキンバードシェイプのギターですね。

受注生産となっており、これを手にしたら目立つことは間違い無いでしょう。

ネックが細めで握りやすくなっており、ミディアムスケールでプレイアビリティー高めです!

 

P-Projectのラインナップ

プロ仕様のカスタムモデルを扱うブランドのラインナップを紹介していきます。

本田毅モデル、NA-THシリーズ

自信のバンドでも活躍しており、氷室京介のサポートギタリストとして有名な本田毅氏のシグネチャーモデルです。

サスティナー搭載でブラスナット、ダイレクトミュートボタン搭載など、細部に拘りを感じる仕様で使われているパーツは全て一級品です。

受注生産となっており値段もかなり高額ですが、ファンなら手にして見たいところですね。

 

一度は手にしておきたいブランド

現在はあまり目立つ存在ではありませんが、日本のエレキギターシーンを支えてきたブランドとして、新開発のサスティナーのこともあり、今後の同行に期待が高まります。



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