エレキギターとベースの違いについて【全くの別物です!】


初心者2

  • エレキギターとベースってどう違うの?
  • どっちの方が難しいの?
  • どっちを始めようかで迷ってます。
  • 自分に向いている方はどっちか知りたい。


この記事は上記の悩みや疑問を解決できる内容になっています。

なぜなら、エレキギターとベースの違いについて、エレキギター歴23年でベースも少し弾くブログ管理人、リュウがまとめているからです。

記事の前半でエレキギターとベースの外見や構造的な違いを説明し、後半ではどちらが難しいか、アナタに向いているのはどちらか? などについて紹介しています。

この記事を読み終えると、エレキギターとベースの違いが分かるようになり、どちらかを始めやすくなります。

目次

エレキギターとベースは全く違う楽器

エレキギターとベースって、見た目は似てるけど全く別物の楽器です。

  • エレキギター=エレキトリック・ギター
  • ベース=エレクトリック・ベースギター

これが正式名称になっています。どちらもギターの一種であることが分かると思います。そして、両方とも弦楽器であること、同じなのはこの2点くらいです。

しかし、扱う音域や難易度、バンドでの役割や負っている責任については全く違います。

どれくらい違うかといえば、ギターとバイオリンは別物だと感じますよね? これに近い感覚です。

同じギターの一種なので、例えばギターが弾ければベースもある程度は弾けます。その逆ももちろん言える事ですが、ギターとベースはお互い気をつける部分が全く異なるため、弾き方や学んでいくことも全然違います。

「ギターが弾けるからベースも楽勝!」なんて思っていると、本物のベーシストから言わせれば「ベースの何を知ってるんだ?」と非難を受けることだってあるくらい違います。

では、その違いについて詳しく見ていきましょう。

弦の数

一般的なエレキギターとベースの違いとして、弦の数が違います。

  • エレキギターは、弦が6本あります。
  • ベースは、弦が4本です。

上記が普通ですが、現在では弦の数が7弦〜8弦あるエレキギターがあります。また、ベースにおいても5弦〜6弦あるものが存在します。

上記のことから弦が6本あるからエレキギターだと一概に判断出来ないことも覚えておいてください。

弦の太さ

エレキギターとベースは使用している弦の太さが違います。

エレキギターに貼ってある弦は一番太い6弦で直径1mmくらいですが、ベースの場合は一番太い弦で直径3mm近くあります。

見分けるポイントとして分かりやすい部分で、その太さの違いは一目瞭然です。

音域の違い

エレキギターとベースは、出せる音域(出せる音の範囲)が違います。

エレキギターの音域は24フレットの場合、E2~E6までの音域になります。ピアノでいうと中央から少し左寄りになります。

ベースは、エレキギターより1オクターブ低い音域で、ピアノの鍵盤で言うとかなり左側の部分。24フレット仕様の場合でE1~G3までの音域になります。

本体のサイズ

エレキギターとベースは本体の大きさ、全長に違いがあります。

弦楽器というのは低い音が出せるようになるほど、本体サイズが大きくなって重量も重くなる特性があります。

ベースは低い音域を出す楽器なので、エレキギターに比べて大きいです。

ネック自体もギターに比べてかなり長いので、弦を押さえるのに手を遠くに延ばす必要があり、持って構えた時の感覚がかなり違ってきます。

バンド内での役割の違い

ベースはドラムと共に「リズム隊」と呼ばれ、エレキギターのように派手なプレイではなく、基本的にリズムキープに徹し、楽曲の土台をしっかり築いていく役割を担っています。

そして、ドラムと共にバンドのノリ(グルーヴ)をつかさどる重要な役割を担っています。

エレキギターはリズムキープもしっかり行った上で、コードやギターソロなどで楽曲に彩りを与えるような役割を担っています。

エレキギターでもリズムキープに徹して裏方に回るようなスタイルがあったり、レッチリのベーシスト、フリーのような派手なベースプレイヤーもいますから、絶対に決まっていることではないですが、基本的な役割のイメージとして捉えてください。

責任の違い

ベースの責任

ベースはリズムキープが命です。それはミスが許されないということです。

このリズムキープの部分をミスしてしまうと、どれだけエレキギターがカッコいいソロを弾こうが、ボーカリストが感動的に歌い上げようが、バンド全体のサウンドで見たときにとても不安定なものになります。

リズムキープとは、一定の速さをキープし続けるということで、途中で早くなったり遅くなったりは基本的にしないということです。リズム中心の音楽において責任重大です。

エレキギターの責任

ギタリストは役者と同じです。一つ一つしっかり感情を込めて演技をすること、セリフが棒読みにならないようにする必要があります。

どういう事かというと、エレキギターはメロディーを弾きますよね。メロディーは聞き手の感情に訴えかけるものなので、プレイヤー自身が喜怒哀楽や人の気持ちをしっかり理解して、表現出来ないと伝わらないです。

リズムキープもちゃんと出来なければいけません。しかし、気持ちの高ぶりから勢いで弾いたギターソロがリズム的にはズレていても、それがカッコ良かったならOKになることもあります。

エレキギターとベースには、どちらが楽ということはない、それぞれに課せられた重い責任があるんですよ。

弾き方の違い

エレキギターの場合

エレキギターはコードのような複数の弦を同時に弾くことが多い楽器です。そして、ギターソロなどの指先を細かく動かすことも多いです。

コードカッティングやアルペジオ、タッピングなど色んな奏法がありますから覚えることも多いですね。

エレキギターは余計な音が出やすい楽器です。例えば、2弦と3弦だけを鳴らしたいのに、不意に6弦の音が出てしまったりします。そういった余計な音が出ないようにする技術も磨く必要があります。

ベースの場合

ベースは基本的に複数の弦を同時に弾くというのはあんまり無くて、1本の弦だけを弾くことの方が多いです。

基本的に派手さは無いですが、スラップ奏法のようなカッコいいものもあります。

メタルバンドのベーシストになると、ギタリストがやるような奏法も多くなり主役級になることもありますが、基本的には安定を重視した演奏になります。

どっちが難しい?

どっちの方が簡単とか難しいということはないです。

どちらもある程度のところまでは出来るようになると思いますが、苦労するところがそれぞれ違いますし、必ず壁にブチ当たる時が来ます。

本当に上手くなりたいと思えば思うほど壁に当たる回数も増えていきますから、そういったことに楽器の種類は関係ありません。

自分に合っているのはどっち?

未経験の状態で自分がどっちに合っているかという判断はつけられません。

言い換えると、あなたはギタリストでもベーシストでもどちらにでもなれます。練習して腕を磨いていくだけの話です。

手が小さいとか、小柄だから、女子だからというのもあまり関係無いです。ガールズバンドで小柄な女性がしっかりベース弾いてますし、ギターも弾いてます。要は努力です。

ただ、エレキギターでもベースでも重いものは重いので、そこは軽いモデルを選ぶなどして対応すれば大丈夫です。

どっちを始めるのが良い?

どっちでも好きな方を始めればそれで良いですし、途中で変わっても全く問題ありません。

しかし、エレキギターかベースを始めて続けていく中で、パート特有のメリット・デメリットのようなものはあります。それをいくつか紹介していきます。

エレキギターを始めた場合

ギターは作曲にも向いています。エレキギターはコードとメロディ、どちらを演奏するのにも向いている楽器です。

エレキギターは「エフェクター」というものを使って色んなバリエーションの音色が出せます。クリーンサウンド、歪みサウンド、クランチサウンド、ディレイ・エフェクトやワウペダルなど、とても種類が多くエレキギターの楽しみの一つでもあります。

エフェクターってどんなもの?

エレキギターは楽器として人気が高いので始める人も多いです。ということは、バンドに加入したいと思ったときに「ギタリストは足りている」ことが多いです。

リズムを雑にしてしまいやすい傾向があります。派手なギターソロなど、弾くことに意識が向きがちで、気が付いたら自分だけ先走って弾いてたなんてことが多いです。ギターでもリズムキープは必須です!

ベースの場合

ベーシストはギタリストに比べて人口が少ないので、バンド求人で必要とされることがギターに比べて多いです。

カッコいいリズムを刻んでギターとは違った存在感を発揮できる。そして、バンドの低音域はアナタのものです。

ベース講師の求人が、ギターに比べて少ない。ギターは人気が高いので地方でも求人があることが多いですが、ベースの場合はそれが無いことがあります。

作曲には向いてないです。低音でのコード演奏というのは、そもそも聞き取り難いんですね。作曲もしたい場合はピアノやギター、DTMも覚えていきましょう。

まとめ

最後にエレキギターとベースの違いを表にまとめます。

エレキギター ベース
弦の数 主に6本 主に4本
弦の太さ 一番太くて直径1mmくらい。全体的に細い。 直径3mmくらい。全体的に太い。
音域 基本的なチューニング、24フレット仕様でE2~E6まで。 基本チューニングで24フレット仕様なら、E1=G3まで。
本体のサイズ ベースに比べて小さい。全長も短い。 ギターより大きく、全長も長い。
役割の違い コード・メロディ・リズムの全て リズム主体
責任の違い 演奏したものが棒読み的にならないように感情込めて演奏する必要がある。 リズムキープのミスが許されない
弾き方の違い コードストローク、アルペジオ、タッピングなど種類が多い 基本的には単音弾き。スラップなど特有の演奏法あり

エレキギターやベースを始めるのに「今からじゃ遅いんじゃ…」とかは関係ありません。楽しそうなことを我慢する必要も無いので、この機会にぜひ挑戦してみましょう!

次に読みたいオススメ記事はこちら→初めてのギター、選び方!



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