Bruno Guitars TN-295について解説【最高に良い音!】


初心者2

  • Bruno Guitarsってどんなメーカー?
  • TN-295ってどんなギターなの?
  • どんな音がするんだろう?
  • 評価・評判についても知りたいな。


この記事では、上記の悩みや疑問を解決する内容になっています。

リュウ

なぜなら、「Bruno Guitars」や代表モデル「TN-295」の特徴、オリジナルエフェクターについて調べて分かった事を、ギター歴24年/ブロガーの筆者リュウがこの記事に分かり易くまとめて解説しているからです。

記事の前半で、「Bruno Guitars」がどんなブランドなのか、代表モデルの「TN-295」の特徴について解説し、後半でオリジナルエフェクターについて紹介しています。

この記事を読み終えると、「Bruno Guitars」のことや代表モデル「TN-295」、オリジナルエフェクターがどんなものなのかについて理解が深まり、他のサイトで調べる手間が省けます。

目次

Bruno Guitarsとは

「Bruno Guitars」は、埼玉県越谷市にある「株式会社 大野楽器」のオリジナルブランドです。

Bruno Guitars

大野楽器は、1981年創業以来、楽器販売、リペア、レンタルスタジオ、音楽教室、ダンスレッスン、太極拳、ホールレンタル、映像収録、音響照明レンタルといった多岐にわたるサービスを地元民やバンドマンに提供しています。

2016年の7月に「Bruno Guitars」を立ち上げ、2018年楽器フェアに出店したことやYouTuberギター講師「ソエジマトシキ」氏のチャンネルで代表モデル「TN-295」が紹介されたことなどがきっかけで話題となり、現在では1~2年先までオーダーが埋まっているほどのブランドとなりました。

ギターの他にもベース、エフェクター、アクセサリー類などを「所有する喜び」をコンセプトに開発・販売をしています。大手メーカーでは出来ないこだわりの詰まった製品はどれも好評を得ています。

そのこだわりとは、現代では滅多に見かけることのない1950年代に行われていた「ブラスパウダー塗装」が採用されていたり、抗菌・耐食効果のある緑青(ろくしょう)を用いた独特な色合いのレリック加工が施され、量産が出来ない代わりに1本1本丹精を込めて仕上げられています。

田中義人氏や稲葉政裕氏といった著名ギタリスト達からの評判も良くラインナップはまだ少ないですが、新作発表などの今後の動向について間違いなく注目されるブランドです。

※2022年1月現在、このギターを手に入れる方法はブランドとの直接取引かデジマートでの出品のみオーダー可能となっています。

デジマートで「Bruno Guitars」を探す

代表モデル「TN-295」

今や1~2年先までオーダーが埋まっているほどの人気機種「Bruno Guitars TN-295」ですが、どんなギターなのかというと、フェンダー・テレキャスターにGibson ES-295というモデルとの混合デザインとなっています。

一見テレキャスター・シンラインのようですが、指板インレイやネックのサイドバインディング、コントロールノブなどGibsonのテイストが随所にみられる個性的なモデルです。ボディはシンラインよりも空洞部分が広くエアー感がさらに感じられるセミホロウ構造となっています。

リュウ

ES-295は主にジャズやブルースに使われるGibsonのギターです。P-90タイプのピックアップやフラワー柄の入ったピックガード、ゴージャスな指板インレイなどTN-295がこのギターならではの特徴を持っているのが分かりますね。

スペック
ネック材 ハードメイプル
ペグ クルーソンペグ 片側6連
ナット 牛骨ナット
指板材 ローズウッド
指板R 240R
フレット数 21f
ネックスケール 648mm(ロングスケール)
ネックジョイント ボルトオン 4点止め
ボディ材 マホガニー
ボディ構造 セミホロウ・ボディ
ピックアップ セイモアダンカン SP90-1n&b
コントロール 1Volume,1Tone,3WAYトグルスイッチ
ブリッジ オリジナルブリッジ
カラー Top:ブラスパウダーゴールド/Back:アニリンダイ
フィニッシュ ニトロセルロースラッカー
テクスチャー レリック加工(緑青使用)
重量 2,8kg~3kg弱くらい



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ヘッド & ネック

ヘッドにはGibson系に使用されることが多いプラスティックのクルーソンタイプ・ペグが採用され、片側6連ということで特注品が使用されています。それをレリック加工してあります。

指板には「サイドバインディング」も入っていて、指板インレイはES-295と同様に「ダブルパラレルグラムインレイ」が採用されておりゴージャスな雰囲気を醸し出しています。

ネックのレリック加工にも一工夫されていて、他メーカーだと塗装をはがしてしまうレリックが多い中、湿気などの悪影響が出ないよう極薄の塗膜を1枚だけ施し、弾いているうちに塗膜が剥がれた時が丁度安定した状態になっているというのを狙っているようです。

ネックはロングスケールで指板ラジアスは240Rとなっていて、これはフェンダーアメプロⅡシリーズのようなスタンダードモデルとほぼ同じです。

見た目はギブソン色が強いけど弾き心地はフェンダースタイルに近いって感じでしょうね。

ボディ構造

ボディ構造はセミホロウボディとなっていて、シンラインタイプよりも中空部分が広くなっています。それによってシンラインタイプよりもエアー感が強く、テレキャスタータイプながらセミアコにより近いサウンドが得られます。

塗装方法とレリック加工

塗装方法はヴィンテージギターと同じ、ボディトップに「ブラスパウダー塗装」、ボディバックに「アニリンダイ塗装」という方法が採用されています。

共にこの技法でしか出せない風合いがあり、この塗装方法を採用しているメーカーは殆ど見かけません。とても手間のかかる難しい技法なのですが、独特の美しさと経年変化が楽しめるという特徴があります。

経年変化も楽しめる塗装となっていてブラスパウダー塗装は「緑青」という錆の一種が出てきて緑掛かった色が浮かび上がり、アニリンダイ塗装は退色するのが比較的早く、赤味がどんどん落ち着いていく様子が楽しめます。

レリック加工も自社工房で精製した「本物の緑青」を使用し、リアルさにも拘っています。これについても他のメーカーではなかなか見られないものです。

このほかにもペグや金属部分の錆、ジャックプレートなど細部まで作り込まれていて、レリック加工がBruno Guitarsの武器の一つとなっているのが分かります。

リュウ

この塗装方法とレリック加工によって、ヴィンテージギターが持つ独特の色気や気品が新品の状態から手に入るんですね。経年変化によって長く楽しめるっていうのも拘りが詰まってるなぁ。

花柄ピックガード

TN-295の存在感のある花柄の絵が入ったピックガードですが、「シルクスクリーン技法」によるアクリル製ピックガードが採用されています。

この技法によって、ピッキングなどでこの花柄が剥げる心配が無くなっています。

オリジナルブリッジ

Gibson系の弦間(ピッチ)に合わせた10.8㎜ピッチのオリジナルブリッジが採用されています。

これも特注で、ホロー構造のボディにしっかりと振動を伝達するため比較的厚みのある素材から作られており、駒はヴィンテージの雰囲気を出すためブラス製の3WAYタイプが採用されてます。

どんな音がするの?

ピックアップは、1950年代のGibsonP90と同じ製法で作られたSEYMOUR DUNCAN製のものが採用されており、フロントにSP90-1n Vintage、リアにSP90-1b Vintageがマウントされています。

フロントは「セミアコ」らしい甘くて太いトーン、ミドルポジションではカッティングなどに最適なパリッと抜けるサウンド、リアはレスポールのような力強いサウンドで、思った以上に幅のあるサウンドバリエーションを持っています。

Fenderスタイルだけどセミアコ感が強く、ジャンル的にはジャズやブルース、ロックにも対応できます。



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評価・評判について

2018年の楽器フェアでは名立たるギタリスト達から絶賛されており、その後もオーダーが途切れることなく続いているようなのでブランドとしても商業的に見ても成功していると言えます。

ギタリストの田中義人氏からは、ミュージシャン仲間やライブハウスのクルーからも、サウンド・ルックス共に好評だったとレビューしていますし、稲葉政裕氏からは、「軽いギターなのにヘッド落ちが気にならない」「弾きやすい!」と言ったように高評価を得ています。

一方、「エフェクト使用時において、フロントでのブーミーさがやや気になる」「経年によるネックの不具合など、新参ブランドだけに前例がなく懸念される」と言った声もあるようです。

オリジナルエフェクター

Bruno Guitarsはオリジナルエフェクターも製作しています。

ストラトキャスターのコントロール部分をイメージしたデザインで、レトロな感じでかわいらしいですね。こちらもすべてハンドメイドで製作されていてこだわりの詰まったエフェクターとなっています。

2022年1月現在、以下の3つが発売されています。

  • 「BB-1」 クリーンブースター
  • 「BOD-1」 オーバードライブ
  • 「BDL-1」 ディレイ

「BB-1」 クリーンブースター

BB-1は50年代のストラトをイメージしてデザインされていて、コントロールノブは1つだけです。

「歪ませる為のブースターじゃなく、クリーンサウンドを自然にブーストし、BOD-1との相性が良く、ギター本来の音に影響の少ないブースター」というコンセプトで開発され、それを実現したエフェクターとなっています。

ギターやアンプからの音を崩すことなくクリーンブーストや歪の補強としても使用可能で、どんなタイプのアンプ、ギター、歪み系エフェクターとも相性・馴染みが良いように設計されています。

ブースターでの音作りがイマイチうまくいかないと思っているアナタに一度試して欲しいブースターです。

「BOD-1」 オーバードライブ

60年代のストラトをイメージしてデザインされていてコントロールはVolume,Tone,Gainの3ノブで構成されています。

塗装が剝がれにくい「粉体焼き付け塗装」が施してあり、ロゴ部分もシールではなくシルク印刷で金文字にしてあるといった手抜き感のない仕様となっています。LEDインジケーターもあまり使われていない「電球色LED」が採用されていて独特の雰囲気があります。

「極上のオーバードライブ」を目指して製作されていて、カテゴリー分けするとしたらTS系のオーバードライブになります。

通常のTS系より歪みの幅が広く、ブースターとしても単体での歪みエフェクターとしても使用出来ます。コンプ感もやや控えめで、ピッキングやボリュームへの追従性が敏感になっています。

「BDL-1」 ディレイ

「 BDL-1」は、「BOD-1」、「BB-1」に次ぐ新機種として登場したデジタルディレイで、エフェクトレベル、ディレイタイム、フィードバックの3コントロールで構成されています。

アナログディレイの掛かり具合が自然なところと、デジタルディレイのように2音目以降も明瞭に聴こえるといったアナログとデジタルの良いとこ取り、そして直感的に操作が出来ることを目標に製作されています。

試行錯誤の上、「かけっぱなしOK」「リバーブ的に使ってもOK」「適当にセッティングしてもそれらしい音が出る」と言った、アナログディレイと聴き間違えるほどに使い勝手の良いものが出来上がりました。

まとめ

  • TN-295はテレキャスターにGibson ES-295をブレンドしたモデル
  • セミホロウ構造でシンラインより中空部分が大きい
  • 50年代に行われたブラスパウダー/アニリンダイ塗装が施されている
  • 本物の緑青を用いたリアルなレリック加工
  • ジャズやブルース、ロックに向いている
  • エフェクターも高評価
  • 今のところメーカーと直接取引、もしくはデジマートでしか買えない
リュウ

今回紹介したBruno Guitarsは、過去にもESP系列のEdwardsから「ストラトポール」というストラト+レスポールという「TN-295」と同じ発想のギターが12本限定で発売されていました。今後、それが復活するかフェンダー+ギブソンの新モデルが来るのか、これからが楽しみでなりませんね。

当ブログ記事を読んで下さった方へ

「リュウのギタ活!ブログ」では「アナタのギターライフがもっと楽しくなるように」をモットーに日々更新しています。

またTwitterでもブログ記事の更新を含めエレキギター・音楽に関することを呟いています。記事が参考になった、面白かったと思った方はフォロー・シェアしてもらえると励みになります。



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