- Fender American Performer(アメリカンパフォーマーシリーズ)ってどんなシリーズ?
- パフォーマーシリーズのストラトキャスターについて詳しく知りたい。
- どんなラインナップがあるの?
この記事では、上記の悩みや疑問を解決する内容になっています。
なぜなら、アメリカンパフォーマー・シリーズ、ストラトキャスターの特徴や機能、音や弾きやすさについて調べたことを、ギター歴24年/音楽ブロガーの筆者リュウがこの記事に分かりやすくまとめたからです。
記事の前半で、アメリカンパフォーマー・シリーズの特徴について紹介し、後半でアメリカンパフォーマー・ストラトキャスターの特徴や機能、ラインナップを紹介しています。
この記事を読み終えると、アメリカンパフォーマー・ストラトキャスターがフェンダーUSAの廉価版ストラトではなく、オリジナル要素満載で高いパフォーマンスが発揮できるコスパ最高なUSAクオリティ・ストラトキャスターだとわかるようになります。
フェンダー アメリカンパフォーマー・シリーズとは?
「Fender American Performer series(アメリカンパフォーマー・シリーズ)」とは、カリフォルニア州のコロナ工場で製造されているUSA製で、現在フェンダーUSAが展開している4つのグレードの中で一番価格が抑えられた廉価シリーズでもあります。
American Ultra |
American Original |
American Professional Ⅱ |
★American Performer★ |
廉価シリーズとはいっても造りが雑だったり安っぽいわけではないです。
ネックジョイントの隙間はほとんどなくピックガード裏の配線もきれいに束ねられアルミによるシールディングもされているなど、普段目に見えないところまでしっかり作り込まれています。
このシリーズ専用に開発されたピックアップ、性能が上がったヴィンテージスタイルの新開発ペグ、常時フロントONやコイルタップなど拘りを感じるコントロール類など、フェンダーのフィーリングやサウンドをしっかり継承したシリーズとなっています。
このシリーズには「ストラトキャスター」「テレキャスター」「ジャズマスター」「ムスタング」の4つのモデルが用意されています。共通仕様は下記のとおりです。
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この記事ではその中の「ストラトキャスター」について紹介していきます。
アメリカンパフォーマー・シリーズは、単なるコストダウンモデルではなく、廉価シリーズとは思えないメインギターとして十分活躍できる仕上がりとオリジナリティにサウンド、そしてUSAクオリティを持ったコスパ最高なシリーズです。
アメリカンパフォーマー・ストラトキャスターの特徴
「アメリカンパフォーマー・ストラトキャスター」はピックアップ配列SSS/HSSの2パターンが用意されており、70年代ストラトキャスターのヴィンテージな雰囲気に現代的なスペックが融合され、専用のピックアップやペグ、独自のトーンシステムを持ちオリジナリティー感満載です。
その機能・特徴を見ていきましょう。
ラージヘッド
ラージヘッドにモダンロゴの組み合わせは70年代ストラトキャスターの象徴と言えます。
このタイプのストラトキャスターを愛用しているギタリストと言えば「ジミ・ヘンドリックス(通称ジミヘン)」や「リッチー・ブラックモア」といったレジェンド・ギタリストの使用が最も有名です。
他には王者「イングヴェイ・マルムスティーン」もラージヘッドのストラトを愛用しています。
ラージヘッドになると重みが増すことによって独特の太さ・コシのあるサウンドになるんですね。他のシリーズには無い、アメリカンパフォーマー・ストラトキャスターの大きな特徴の一つとなっています。
ClassicGearチューニングマシン
一見スタンダードなクルーソンペグですが、このシリーズのために開発したもので従来のものよりギア比が高めに設定されており、滑らかさと安定感が向上しています。
このシリーズのトラディショナルな雰囲気を醸し出すのにも一役買っていますね。
モダンCシェイプ、サテンフィニッシュ
ネックはどんなプレイスタイルにも合うとされる「モダンCシェイプ」と、サラサラの手触りで演奏性の高い「サテンフィニッシュ」が採用されています。
ヴィンテージな見た目にモダンスペックにより弾きやすくなっているなんて最高ですね。
ジャンボフレット【このシリーズのみ!】
フレットには、より軽い力で押弦ができる「ジャンボフレット」が採用されています。
ジャンボフレットはチョーキングもしやすく、軽い力でOKなので初心者や女子にもおすすめのフレットです。指板Rは9.5インチラジアスなのでチョーキング時の音詰まりも問題なしですよ。
ジャンボフレットが採用されているのは全シリーズ中、アメリカンパフォーマー・シリーズのみです。
Yosemite & Double-Tapピックアップ
Fender ShawbuckerやV-ModⅡなどのピックアップを開発している「ティム・ショウ」氏によって、このシリーズのために開発された「Yosemite(ヨセミテ)ピックアップ」とHSSのリアポジションにDouble-Tap(ダブルタップ)ハムバッキングが搭載されています。
Yosemiteピックアップは、ボールピースがスタッガード仕様となっており高出力で、フロント・ミドルポジションにヴィンテージサウンド傾向のアルニコⅣが採用されており、リアポジションにはアルニコⅡが採用され、リアですがウォームで使いやすいサウンドです。
どのポジションで弾いても音量に差が出ないように調整されています。
ミドルピックアップは、逆巻/逆極性となっていて、ノイズが軽減されるようにもなっています。
Double-Tapハムバッキングは、アルニコⅣが採用されていてタップすることでシングルサウンドが得られるのはもちろんですが、タップON/OFFの切り替えをしても音量差がないように調整されている優れものです!
フロント常時ON/コイルタップ・スイッチ
アメリカンパフォーマー・ストラトキャスターのトーン2はプッシュプルスイッチになっていて、これを引き上げるとSSS配列の方はフロント・ピックアップが常時ONになります。
ピックアップセレクターがリア、リア+センターのハーフトーンを選択している時にスイッチを引き上げることでフロントピックアップが出力されるようになっていて、効果は次のとおりです。
- リアポジションでスイッチONにすると、リア+フロント
- リア+センターのハーフトーンでスイッチONにすると、リア+センター+フロント
テレキャスター的なリア+フロントの組み合わせや他ではなかなか見ないリア+センター+フロントは意外とスッキリしたサウンドだったりで、バリエーション豊富で色んな使い方ができそうですね。
HSS配列の方はコイルタップとなっていて、ハムバッカーサウンドとシングルコイルサウンドが切り替え出来るようになっています。
しかも、コイルタップしても音量差が出ないように調整されているんですね。
Greasebucketトーンサーキット「グレースバケット」トーン回路を採用
アメリカンパフォーマー・ストラトキャスターのリアピックアップのトーンコントロールには、「グレースバケット」トーンシステムが組み込まれており、トーンを絞っても音がこもらないようになっています。
この回路の特徴は、高域だけじゃなく低域もカットすることで輪郭を保ったまま丸みのあるメロウなサウンドメイキングが出来るようになっています。
いろいろ遊びたくなっちゃいますよね。
Fender American Performer Stratocasterのラインナップ
フェンダーアメリカンパフォーマー・ストラトキャスターにはピックアップ配列がSSSとHSSのものが用意され、指板がローズウッド or メイプルが選べます。
American Performer Stratocaster
弾きやすくてフロント常時ONスイッチでサウンドバリエーションも豊富なので、メインギターとして十分な品質と求めやすい価格、初めてのUSA製ストラトキャスターやもう1本ストラトが欲しいあなたにおすすめです。
American Performer Stratocaster HSS
ストラトキャスターのサウンドも欲しいけどパワフルなハムバッカーサウンドも欲しいあなたにピッタリです。コイルタップでハム/シングルの切り替えが出来るし、弾きやすいので女子にもおすすめです
まとめ
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常時フロントONスイッチや専用のピックアップとか、普通の廉価シリーズだと思っていたら大間違いでした。こんなにオリジナル要素満載で充実した機能を持ったシリーズだと知ったら欲しくなっちゃいました。ラージヘッドにも興味深々です!
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