- Red House Guitarsってどんなブランド?
- 特徴や機能、音について詳しく知りたい。
- 評価・評判やラインナップについても知りたい。
この記事では、上記の悩みや疑問を解決する内容になっています。
なぜなら、「Red House Guitars」のブランドの事やギターの特徴、評価について調べて分かった事をまとめ、動画などを交えて解説しているからです。
この記事を書いているのはギター大好きな当ブログ管理人リュウです。他のサイトで調べる手間を省けるよう心掛けて書きました!
この記事を読んでもらえれば、「Red House Guitars」がどんなブランドなのか、ギターの特徴などについて大概の事は分かるようになりますよ。
Red House Guitarsとは?
「Red House Guitars」とは、”ギターの産地”長野県の塩尻市にあるギター工房「株式会社レッドハウス」が展開しているオリジナルブランドです。
代表の石橋良市(いしばしりょういち)氏は、ギター製作に携わって30年以上のキャリアを誇り、その技術や知識は確かなもので木工はもちろん、配線材やコンデンサーなどの電装パーツへの造士も深い、卓越した技術と知識を併せ持ったマスタービルダーです。
マスタービルダーの石橋氏はビンテージギターを細部に至るまで調べ尽くしていたり、ギターの重量も3.4kg以下になるように妥協の無い材料選定を行っていたりと、こちらからは見えない努力もスゴイんです!
Red House Guitarsのギターは一見シンプルに見えるんですが、蓄光ポジションやホイールナットが採用されており、作り込まれ過ぎていて逆に凄さに気が付かない、全くストレスの無いネックなど、そのクオリティや実用性はかなり高いです!
他のブランドには無い独自技術や構造として、FenderとPRSの中間にあたる25.25スケール(通称:ニコニコスケール)やピッチの安定性を向上させるため、ヘッド裏に強化材を埋めて振動をコントロールする「HVC(Head Vibration Controller)」があります。
緻密に再現されたエイジド加工から技術と経験の高さを垣間見ることができ、ストラトらしさを失わないためトライ&エラーを繰り返し考案された25.25スケールなど、飽くなきチャレンジ精神が詰め込まれているのが分かります!
代表はビンテージギターをリスペクトされていますが、ビンテージに振り切っているわけではなくビンテージとモダンの良さを掛け合わせ、ギタリストのためにより良いものを作るという姿勢から評価が高く、かなり注目されているブランドです!
ギターの他にもベースも製作されており、エフェクターのモディファイもされているようです。ギタリストのichiro氏のためにモディファイされた「TS-808 ichiro Model」。
特徴や機能について
Red House Guitarsのギターの特徴や機能について詳しく解説していきます。
意識を削がないネックシェイプ
Red House Guitarsのネックは「UVシェイプ」というものに統一されています。太すぎず細すぎずストレスフリーの極上仕上げとなっています。
では「意識を削がない」とはどういうことなのか? と言いますと、ネックが太かったり細めだったりすれば「このギターネック太いな。」「これはネック細めなんだな。」「Vシェイプだな。」とか思いますよね。そうするとネックに意識が向いてしまい演奏に支障が出ることがあります。
Red House Guitarsのネックはそういった「ネックに意識が向く」ことが無い、全く気にならないんです。その凄さに気付かないほどに作り込まれているんですね。
25.25スケール(通称:ニコニコスケール)
Red House Guitarsには他のブランドには無い独自のネックスケール、25.25インチスケールがあります。
25.25インチスケール(Y通称:ニコニコスケール)はFenderの25.5インチスケールとPRSの25インチスケールのちょうど中間となっていて、ストラトキャスターを少し小振りにした「Piccola S」というモデルに採用されていて、ストラトキャスターらしい音を損なわずに日本人の体形に合うようになっています。
フェンダースケールに比べて短くなっている分、弦のテンション感は少し緩くなりますが、チューニングを半音下げた時のようなサウンドに近くなるので、ブルージーに弾いた時などに独特のニュアンスが出しやすくもなります。
ナット(無漂泊ナチュラルボーン)
Red House Guitars代表の石橋氏はナットにも相当なこだわりを持っており、オイル漬けではなく無漂泊のナチュラルボーンを使っていて、選別をして良かったものだけをパーツとして使用するという拘りようです。しかも100個入荷して50個使えれば良いくらいとのこと…(汗)。
無漂泊のナチュラルボーンにこだわる理由として、音の立ち上がりの良さを信条にギター製作している石橋氏にとって、オイル漬けにすると少し柔らかくなって立ち上がりがちょっと鈍くなる。漂泊すると脂分が全部抜けてしまい残念な印象になってしまう事を上げておられます。
ナットの溝切りについてはV字型に溝を切る事にこだわりを持っていて、弦のゲージを上げた時にきつくなったり引っ掛かりを防ぎ、倍音成分が減らずに済むというメリットがあるようです。
この溝をV字型に切るのはPRSでもやっているようです。Red House Guitarsでも同様の事をやっているんですね!
最小限に抑えられたヒールカット
ビンテージタイプのヒールカットについては、あくまでサウンド優先のポリシーから少し落とすに留めていて、他社のようなごっそり薄くしたりすることはしていないようです。
理由として、大胆なヒールカットは長い時間が経つと6弦側と1弦側で支点の違いから捻じれ方が変わってくる事、もう一つはそこまで大胆なヒールカットにしなくても、フェンダー・ストラトキャスターなどヒールカットが無いギターでも弾けるんだからという判断から最低限に抑えている。
Red House Guitarsでは売り出すための特徴として大胆なヒールカットなどはせず、サウンドのために必要なこと・最低限に抑える部分をシビアに判断して、そのうえで弾きやすさを考慮したギター製作を行っているんですね!
HVC(Head Vibration Controller)
Red House Guitarsにはヘッド裏に強化材を仕込み、フレイムメイプルで塞ぐ、オリジナル構造「HVC(ヘッドバイブレーションコントロール)」があります。
ヘッドの揺らぎをコントロールして立ち上がり時のピッチをより早く安定させる効果があり、ベースでは特に効果が高いようで、Red House Guitarsの標準仕様にしたいと考えておられるようです。
強化材は軽いので、サウンドキャラクターを変えてしまうほどの影響は無いようです。
重量制限をクリアするための妥協なき材料選定!
Red House Guitarsで製作されるギターは全体的に軽めの重量となっていて、3.4kg以上のものは作らないという制限を設けています。
この重量制限をクリアするために代表自らが材料屋さんに行って選定していて、昔から材料屋さんに毎回300枚くらいの在庫を出してもらってその中から選定することで「3.4kgまで」というのが実現しているんです!
材料屋さんも在庫を全部出したら、片付ける手間が発生します。それが毎回となると当然、嫌な顔をされますよね。代表は重量制限クリアの為それでも選定を続けてきたからこそ、材料屋さんの理解の元、今でもそれが実現出来るんですね。見えない努力があってのクオリティーなんだね!
その他のこだわり仕様や便利機能について
・ホイールナットを標準装備
Red House Guitarsでは、ネックエンド部分にトラスロッド調整するように仕込まれていますが、ネックを取り外さずに調整できる「ホイールナット」で統一されています。
代表の石橋氏はホイールナットでなければならない理由として、「弦振動を受け止めている一番の場所のヘッドやナットの部分にわざわざ穴をあける必要はないんじゃないか」という理由を挙げておられます。
・蓄光ポジションを採用。
暗闇や光の反射でポジションが見えない事によるミスを防ぐ効果があります。
・弦へのダメージまで考えられたフレット
フレットはジェスカーで少し高めに統一されており、当初は細くて高いダンロップでいう6105タイプにしようと思っていたが、弦の傷みが激しかった。当初は特注していて現在は定番化してしているようです。
・指板・フレットのエッジ処理などもバッチリ
ここも丸めすぎずちょうど良いくらいに調整されています。
弦間ピッチは弦落ちを防ぐ10.8mmに統一。指板Rについてはモダン系300Rくらい、フェンダー/ビンテージ系は240Rくらい。モダンタイプにはプレート無しのジョイント、ビンテージタイプにはプレートあり。
・ヘッドの重量は統一していない
他ブランドだとヘッド形状は統一されることが多いが、フェンダーがモデルによってヘッド形状が違うように、これはトータルバランスを考えた上でのレオ・フェンダーによる判断だろうと推測し、Red House Guitarsでもそれを取り入れ、モデルによって重量調整をするためヘッドの厚みを変えている。
レッドハウスの音について
Red House Guitarsのサウンドについては、代表の石橋氏自身がビンテージサウンドをリスペクトしているだけあって、上記動画のようにビンテージサウンドに肉薄するような音が魅力の一つと言えます。
しかし、ビンテージに振り切っている訳ではなく、色んなプレイヤーの好みに合うビンテージからモダン、セミホロウやシンライン・タイプのものまで幅広くラインナップされています。
オリジナルモデルのシェイプからも見て取れますが、フェンダー系のサウンドを基本としているんだと思います。しかし、中にはGibson系のサウンドに寄せたものやTLタイプながらGibson ES-335の音を狙ったモデルもあるようです。
ピックアップはオリジナルのものになっていて、代表の石橋氏の思いや言っている事を良く理解してくれる外部のピックアップメーカーさんと協力して製作されています。
代表の石橋氏は、「音作りやサウンドの好みはギタリストの数だけ存在するわけで、色んなメーカーから多種多様なものが出ているんだから、その中から好みのピックアップを選べば自分の理想のサウンドに容易に近づける。」という考えを念頭に置いています。
そこで、Red House Guitarsのオリジナルピックアップは「各帯域がバランス良く出ていて立ち上がりの良いもの」という事を基本に設計されていて、その理由として「音作りの際に出ている帯域は削れるけど、出ていない帯域は上げられない」という観点で製作されています。
「音作りしやすく調整されたピックアップ」とか、本当にプレイヤー想いだなって思います。
もう一つ、サウンドの傾向をペグによってコントロールしており、ビンテージライクなモデルには軽量なクルーソンタイプで、弦振動を明るい方向に響くようにしている。モダンなものにはロトマチックのシャーラータイプのものを採用し、質量を持たせ弦振動をタイトにしています。
評価・評判について
Red House Guitarsのギターを試奏した感想や評価について、ギタリストのAssHさんやタメシビキ!でお馴染みのギタリスト 山口和也さんは以下のように述べられています。
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ラインナップについては?
基本的にはフェンダータイプのギターを製作しており、代表的なシリーズとして以下のものがあります。
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使用アーティストは?
イングヴェイ・スタイルの速弾きやゲイリー・ムーアのような叙情的なプレイや、ギター講師としても支持を得ている「ケリー・サイモン」氏の要望に応えたシグネチャーモデル「超絶」をRed House Guitarsが製作しています。
あの超絶ギタリストが選んだブランドという事で、実際に良かったから選ばれたのでしょうね。
まとめ
今回の記事の内容をまとめます。
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ビンテージギターを細部まで調べつくして製作されていて、その音も肉薄するギターですから「一度手に取ってみたい」って思ってしまいますね。ブランドとしても今後に期待が高まります。
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